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第18回 鈴木杏~ラジカル鈴木~

ネットをにぎわすあの人!

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ラジカル鈴木のネットをにぎわすあの人! ~シネマトゥデイ検索ランキングより~ 第18回 鈴木杏

鈴木杏

ウワサ通り、体当たりの演技だが……

 往年のジャン=リュック・ゴダール監督、ブリジット・バルドー主演の『軽蔑』(1963年)ならぬ、話題の邦画『軽蔑』を観た! あのキュートな鈴木杏ちゃんが脱いだというのでとても気になっていたけど、ランキングでも10位に入るほどの話題に。

 前回のナタリー・ポートマンといい、子役から大人の女優になるのは、引退しない限りは避けては通れない道。成功したのか失敗したのかは別として、リアルタイムで立ち会えるのは感慨深い。アクトレス・ウォッチャーとしては、変遷こそが最大の楽しみなのです。

 僕的には近年、予備校のイメージキャラクターを務めている杏ちゃんのイメージが強かったので、歌舞伎町のストリッパー役というギャップに戸惑いましたね。エロチックとか、色っぽいというより、まるで自分の娘がヨメに行った、もしくは恋人をつくっちゃったような切なさを感じました。身体もあらわに布団の上であえいじゃう濡れ場は、セクシーというよりはすごく切なく、痛くて……。時の流れの無情さを感じましたね~。

 余談ですけどコレに近い思いは、杏ちゃんと同世代の宮崎あおいちゃんがやったとしても、当てはまるはず。こんな演技しちゃったら、やっぱりエロイというよりはムッチャ切ないだろうな~と。


映画の価値はどこに!? シネマトゥデイ人物アクセスランキング2011年3月

 原作は人間の情念の世界を書き続けた作家、故・中上健次。本作は彼の最後の長編で、ポールダンサーの女と賭博に明け暮れて欲望のままに生きる男の、激しくも悲しい愛を描いた物語。当然、キワどい場面はいっぱいあって避けては通れません。でも杏ちゃんが歌舞伎町のトップ・ポールダンサーっていう設定はヤッパリ無理があった。ダンスも特訓してプロ並みに……というフレコミでしたけど、実際のステージのシーンは動きにキレがないし、あまり高いところにはのぼらず、ポールの下のほうでだけウネウネ。実際に、ポールダンスを観たことがある人間には、残念ながらお遊戯にしか見えなかった。素人にしてはまあよくやったというレベルでしょうか。アップを多用してごまかしてもいましたな。

 オッパイも丸出しで頑張っているけど、魔性の女とはまるでタイプが違うでしょ。メイド喫茶のコスプレを見ているみたいでした。それはそれで嫌いじゃないんですけどね(笑)。

 ……と、映画はツッコミどころ満載ですが、観る価値がないということではもちろんありません。ファンとしてはチャレンジ精神にはエールを送りたいし、鑑賞しなければ当然、肯定も否定も、検証できません。実はエロチックでないシーンにこそ、見どころは盛りだくさん!! とにかく主演の2人、杏ちゃんと高良健吾くんの欲望のままにさらけ出すシーンは、胸に迫ります。さすが若手実力派俳優の共演だけあって、感情を絞り出す演技にはうなってしまいました。作品的には(?)、やはり偉大な仕事を残したことになるでしょう。

鈴木杏

24才にしてベテラン

 鈴木杏ちゃんは1987年東京都生まれ。おお、またしても僕が惹(ひ)かれてしまうB型女なのだ~。母方の祖父がアメリカ人なのでクオーターのよう。だからどこかエキゾチックな雰囲気を持っているんですね。小学校のころから子役として芸能活動をしているので、24才にしてすでにベテランというわけだ。

 最もメジャーだと思われるのは、誰しも見たことがあるテレビCMかな。大塚製薬の「ポカリスエット」、味の素「クノールカップスープ」など、名だたる企業に多数起用されてきたCM界のプリンセスでもあったワケですが、テレビドラマの出演数も圧倒的な数を誇ります。

 劇場用作品で印象的だったのは、少年たちと未知のロボットとの交流を描いたSFファンタジー映画『ジュブナイル』(2000年)。岬という少女にふんした当時13才の杏ちゃんが、とてもキュートでした。金城武と共演した映画『Returner リターナー』(2002年)では未来から来た謎の少女・ミリに大抜てき。この作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。岩井俊二監督作で、蒼井優と共演した映画『花とアリス』(2004年)ではかれんで清純な主人公にふんして、これこそ彼女の真骨頂! と思っていたのですが、映画『吉祥天女』(2006年)ではミステリアスで、いわくありげなの主人公に恐ろし~く成り切っていました。どの作品も素晴らしく上手。

 また蜷川幸雄つかこうへいなどのそうそうたる演出家の作品にも多数出演していて、舞台女優としても定評があるんですね。今年の秋にはつかこうへいの「新・幕末純情伝」で、実は女だったという設定の沖田総司を演じるとか。こんなふうに彼女には、中性的な役のほうがよく似合うかも。


本当に脱皮できたの!?

 最近の成長し切った彼女は、同じく子役からスタートした杉田かおるに雰囲気が似ているような気がしないでもないのですが、これを暗雲ととらえるか可能性が広がったととらえるべきか。どっちなんでしょう? それはこれからの飛躍次第か。

 結局、脱いでも本質的に彼女は何も変わっていなじゃん、というのが僕の感想です。脱いだことで演技開眼とか、女優としての脱皮を果たした、と本当にとらえていいのかどうかは、ちょいと疑問です。演技が上手だったのは以前からなワケですし。この映画での杏ちゃんは、等身大ではなく背伸びしている感じがしますね。

 彼女が今後セクシーな路線にどれほど突き進みたいのかは知りませんが、自分の持ち味をもう一度よく見据えたほうがイイでしょう。大人になったというイニシエーションは取りあえず完了したんだから、これからは無理しなくても、内面からにじみ出る年相応の色気を発することができるようになるとイイと思うよ~。もっともっと、本当の意味でエロくなってほしいですねえ。それには経験、何事も経験! ではまた次回!!

ラジカル鈴木プロフィール イラストレーター・アーティスト。人物、女性をモチーフにしたポップ&キュートな作風を得意とし、各種媒体へイラスト提供。代表作は、読売新聞社・国立科学博物館主催の「大顔展」の宣伝ビジュアル。現在は雑誌や新聞で映画レビューや旅行ルポ、ダイエット記などを執筆しており文筆家としても活躍。著書に「男の食いしんぼダイエット」、「ラジカル式 にんにく本」がある。 著書 「男の食いしんぼダイエット」発売中!著書 「ラジカル式 にんにく本」発売中! 男のくいしんぼダイエット ラジカル式 にんにく本 オフィシャルサイト まぐまぐスペシャル にんにくメルマガ発行 第一弾 第二弾 第三弾
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