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『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』Perfume 単独インタビュー

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『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』Perfume 単独インタビュー

「夢はかなう」と伝えたい

取材・文:小島弥央

『映画ドラえもん』シリーズ最新作『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』の主題歌を担当したPerfume。歴代のひみつ道具が展示された博物館が舞台の最新作には、子どもたちの心をつかむ夢のような世界が広がっている。子どもの頃から「ドラえもん」に親しんでいたという、かしゆか、あ~ちゃん、のっちの三人が、ポップで希望にあふれた主題歌「未来のミュージアム」に込めた思いから、子どもの頃の「ドラえもん」の思い出、さらには欲しいひみつ道具など、夢いっぱいのトークを繰り広げた。

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「ドラえもんのお姉さん」と呼ばれたい!

Perfume

Q:国民的アニメ『映画ドラえもん』の主題歌を担当することになってどんなお気持ちでしたか?

のっち:ドラえもんといえば、「お絵描きして」といったら思わず描いちゃうくらいみんなが知っているキャラクターなので、本当にうれしかったです。子どもたちに「ドラえもんのお姉さん」と呼んでもらいたいくらいです。

かしゆか:それに、映画の主題歌というと、最後に「いい映画だったな」と振り返っているときに流れるものなので、映画を印象付けるすごく重要な役割をいただいたなと思いました。

あ~ちゃん:憧れのSPEEDさんも『映画ドラえもん』の主題歌を担当されていたので、その役割をさせていただいて、また一つ夢がかなって、とてもうれしかったです。

Q:主題歌「未来のミュージアム」をどんなふうに聴いてもらいたいですか?

のっち:小さい子たちにはただ歌ってもらえるだけでうれしいです。小さいとき、「美少女戦士セーラームーン」の主題歌を意味もわからず歌っていた思い出があるんです。でも、大人になってその歌詞を見返してみたら、大人の恋を歌っていて、びっくりしたんですよね。そんなふうに、大人になって夢のある曲だって気付いてもらえたらうれしいですね。

かしゆか:わたしはこの曲を、そばにいる人のことを大切に思って聴いてほしいです。「僕たち」とか「笑い合えば」という言葉が出てきたりして、夢をかなえるために隣にいる人やそばにいる人が協力してくれたり、支えてくれているという歌詞になっているので、自分の大切な人のことを思って聴いてほしいです。

あ~ちゃん:「みんなで行こう 僕たちの夢 ほら 広がる世界の先へ」というAメロの歌詞があるんです。わたしたち、昨年ワールドツアーでアジアに行かせてもらって、今年はアメリカやヨーロッパに行こうと思って。でも、そんなこと、つい最近までは大それた夢で実現できるとは到底思っていなかったんです。それを実現しようとしているという意味で、この歌詞を一番実感しているのは、わたしたち自身だなと思うんです。だから、自分たちが歌わせてもらっている意味というのを強く感じているし、この曲を通して、「夢は必ずかなう」と伝えたいです。

『映画ドラえもん』の思い出

Perfume

Q:『映画ドラえもん』を観に行ったことはありますか?

あ~ちゃん:なんだかんだで毎回観に行っていました。入場者にもらえるプレゼントがうれしくて。でも、Perfumeの中では、ゆかちゃんだよね♪

かしゆか:わたし、『ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スターウォーズ)』が大好きで。生まれる前に公開された映画なんですけど、テレビでやっていたのをビデオに録(と)ってあったんでしょうね。すごく記憶に残っていて、最近また観たいと思ってDVDを買ったんですよ。そうしたら、そのすぐ後に主題歌のお話があって、「運命だな!」と思いました(笑)。

のっち:わたしも映画館に観に行った記憶があります。何の作品を観たのか覚えていないぐらい小さいときなんですけど……。

Q:では、子どもの頃は、どんなひみつ道具が欲しかったですか?

あ~ちゃん:わたしは「もしもボックス」! でも、「もしも」をどんどんかなえていくと歴史も変わっていっちゃうし、最終的には生態系まで変わって、人も生まれないかもしれないんですよね。だから、最初は「超いいじゃん!」ってテンションだったのに、最後には「怖い。絶対いらない」みたいな(笑)。

かしゆか:わたしは「スモールライト」がすごく欲しくて! 小さいものがすごく好きなんですよね、ペンギンの小さい消しゴムとか。だから、大好きな縫いぐるみを小さくして、消しゴムと並べて遊びたかったです。

のっち:あー、好きだよね、小さいもの!

あ~ちゃん:(小指の爪を指して)こーんなちっちゃいハムスターとか飼っていたよね!

かしゆか:それは、ハムスターが生まれたてだったんだよ! でも、今でも小さい小物とかがあると、使い道がなくても買っちゃいます。

のっち:わたしはシンプルに「どこでもドア」が欲しかったです。家から20分ぐらいのところにおばあちゃんの家があって、2日に1回ぐらい車で行っていたんです。でも、その20分が長く感じられて、「どこでもドア」があれば、気軽に遊びに行けるのにって思っていました。

あ~ちゃん:面倒くさがり屋かっ(笑)!

Perfumeが今欲しい“へっぽこ”ひみつ道具は?

Perfume

Q:今回の『映画ドラえもん』には見習い道具職人のクルトという男の子が出てきます。そこで、もしクルトに何かひみつ道具を作ってもらうとしたら何をお願いしたいですか? ただし、クルトの作るものなので、なにかしら欠陥があるかもしれません……。

かしゆか:わたし、昨日の夜、もう遅くて寝なきゃいけないんだけど、漫画が読みたくて仕方なかったんですよね! だから、枕の下に漫画を置いたら、寝ている間に読めるっていう枕があったらいいなと思って。

のっち:それの欠陥は、どこのページから読んでくれるかわからないっていうのは、どう?

かしゆか:それ困る! 間違えて後ろのページから読み始めたら、さかのぼっていくことになっちゃうね!

のっち:わたしは、水を入れたら好きな味のスープができるカップかな。ポタージュとか、コンソメとか、ミネストローネとかができるの。

かしゆか:それは、すっごく熱いスープができるってのは、どう? 冷めれば飲めるけど、最初はすっごく熱いの。

あ~ちゃん:それ、クルトっぽい! わたしは、いつも歌を歌いたいんですけど、一人じゃないときはご迷惑になりかねないので、食べたら自分にだけ声が聞こえるようになるグミを作ってほしいです。周りの人には声が聞こえなくなるの。だから、欠陥はしゃべれない(笑)!

かしゆか:消化されるまでね。

のっち:それ、困る……。

次回作には声優で出演? もしかしたら、ロボット役の可能性も!?

Perfume

Q:今回は主題歌を担当されましたが、もし次回「声優を」というオファーがあったらどうでしょうか?

あ~ちゃん:出たーい!

かしゆか:カメオ出演のような形で、一言だけとかやりたいですね!

あ~ちゃん:誰でも良さそうなにぎやかしでもいいです! それから、今回の映画に出てくる、ポポンみたいに何を言っているのかわからないキャラクターも憧れる!

のっち:うん、誰でも良さそうなのがいいな(笑)。

Q:ご自身に似せたキャラクターで登場するというのはどうでしょう?

あ~ちゃん:わたしたち、よくビデオの中でアンドロイドになるんです。なので、ロボットには親近感があるんですよね! だから、ひみつ道具の一つでもいいかも!

かしゆか:「ひみつ道具博物館(ミュージアム)」で働いているガイドのロボットとかね!

のっち:うん、ロボットとかアンドロイド、いいね!


Perfume

小学生の頃に出会い、共に成長し前に進んできた三人。わいわいと子どもの頃の話をし合い、ひみつ道具に空想を膨らませる姿は、純粋そのもの。しかし同時に、三人の言葉からは、着実に夢をかなえてきた、強い信念も感じられた。Perfumeの原動力は、幼い頃から見てきた夢なのかもしれない。本作の主題歌「未来のミュージアム」には、そんな彼女たちからの、夢を持つ子どもたちへの温かなメッセージが込められていることが伝わってきた。

映画主題歌「未来のミュージアム」はUNIVERSAL Jより発売中

(C) 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2013

『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』は3月9日より全国公開中

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