『悪魔は誰だ』特集:衝撃の結末に震撼!刑事チョンホの捜査FILE
15年前の幼女誘拐事件で娘を失った女性ハギョン(オム・ジョンファ)と、その事件を追う刑事チョンホ(キム・サンギョン)を主人公に、衝撃の結末とエモーショナルな物語が観る者の胸を打つ『悪魔は誰だ』。『殺人の追憶』(2003)、『チェイサー』(2008)など、骨太な韓国サスペンス&ミステリー映画の系譜を受け継ぐ同作を、衝撃の結末に至るまでのチョンホの行動から「捜査FILE」で追ってみた。
FILE1:時効寸前に手掛かりを発見!~15年前の幼女誘拐事件~
【捜査日誌】15年前の幼女誘拐事件の時効5日前
捜査を担当した身代金目的の幼女誘拐事件。身代金は奪われ、幼女は死体となって発見され、犯人不明のまま約15年の月日がたってしまった。5日後に迫った事件の公訴時効を告げるため被害者の母ハギョンを訪ねる。失意の中でも事件に関するあらゆる情報をかき集め、15年もの間ずっと犯人逮捕の報を待っていたハギョンからは、警察への不信や怒りと共に、愛する者を理不尽に奪われたやりきれない思いをぶつけられてしまう。自責の念に駆られ、遺体発見現場へ足を運ぶ。
【捜査メモ】犯人の現場再訪の痕跡を発見
そこには真新しい一輪の花が! 犯人が現場を再訪したことを直感し、独自に捜査を開始すると新たな手掛かりを発見。ハギョンも必死に協力しようとしてくれており、犯人に近づいている手応えを感じるが、時効は刻一刻と迫っている……!
FILE2:再犯か?模倣犯か?~新たな幼女誘拐事件~
【捜査日誌】新たな幼女誘拐事件が発生
旧知の刑事が訪ねてくる。15年前の事件と類似点の多い、新たな幼女誘拐事件が発生したためだった。警察の動向を知り尽くしたかのような犯人の行動に、捜査は行き詰まりを見せていたようだが、15年もの間追い続けた捜査の資料と経験が、今こそ役立つ時かもしれない。今度こそ幼い命を守り、ハギョンのような思いをする被害者家族を出さないためにも、その捜査に協力する。
【捜査メモ】新たな事件の犯人とは?
被害者の年齢・性別、犯行手口、身代金の受け渡し方法など、15年前の事件を彷彿(ほうふつ)させる。これは模倣犯か? それともハギョンの娘を手にかけた悪魔の仕業なのか?
FILE3:意外な容疑者が浮上!~果たして真犯人なのか!?~
【捜査日誌】犯人の狙いを推測
公園で祖父と遊んでいた幼女が、白昼堂々何者かにさらわれた今回の誘拐事件。15年前の事件と酷似し、関係者でなければ知り得ない手口まで再現していることから、犯人の狙いは「15年前の完全犯罪の再現」であると思われる。かつての幼女誘拐事件の捜査経験を生かし、犯人へと一歩一歩近づいているように感じる一方、慎重なはずの犯人の遺留品などに、何か違和感も覚えてしまう。
【捜査メモ】犯人逮捕の鍵を握る身代金
身代金の引き渡し場所に指定された龍山(ヨンサン)駅のプラットホーム。15年前の犯人の逃走ルートを追うと、犯人らしき人影を発見! 線路脇まで追跡し、ついに容疑者を追い詰めるが……。
SPECIAL FILE:『悪魔は誰だ』~描かれる事件の裏側~
【Behind the Scenes】
韓国では、2004年にユ・ヨンチョルが起こした連続殺人事件を基にした映画『チェイサー』が製作され、観客動員数500万人を超えるヒットを飛ばしている。『悪魔は誰だ』は、監督を務めたチョン・グンソプが、その事件の被害者の父親の話を扱ったドキュメンタリーを観て、着想を得た作品。韓国国内で失踪児童の数が年間1万人にも上るという現状への警鐘や、「遺族の痛みを決して無視してはならない」という監督の思いが込められている。
予測不可能などんでん返しが起こる!?
チョンホとハギョンが追い求める“悪魔”の正体とは……!
9月13日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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