どうかわたしの血を吸って!タイプ別・イケメンヴァンパイア特集
今週のクローズアップ
10月31日はハロウィーン! そしてこの日からヴァンパイア(ドラキュラ)のモデルになった串刺し公ヴラド・ドラキュラが主人公の『ドラキュラZERO』が公開されている。本作でドラキュラ公を演じているルーク・エヴァンスはもちろん、ヴァンパイア役にはイケメンが多い!! ということでタイプ別のイケメンを集めてみました!(文・編集部:井本早紀)
欲しいものは手に入れる……危険な香りにクラッ
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
アメリカのアン・ライス原作の人気小説「夜明けのヴァンパイア」の映画化作品。インタビューを受けているヴァンパイアのルイの回想録として彼の悲劇的な人生が描かれていく。ルイ(ブラッド・ピット)が、元人間の良心から生きるために人の命を奪うことに葛藤する姿には胸を打たれるものの、悩むルイと対照的にヴァンパイア人生を謳歌(おうか)するレタスト(トム・クルーズ)の生きざまに心を奪われる女性も多いのでは。また彼の妖艶な色気や、ルイを生涯の伴侶とするためにヴァンパイアにしてしまう強引さもたまらない。そしてブラピ&トムクルという今でもイケメンな二人によるキスシーンは、いけないものをのぞいているような高揚感も抱かせる。
彼らと共に過ごすことになるくるくる巻き毛な美少女にふんしているのは、映画『スパイダーマン』シリーズでヒロインを演じるキルステン・ダンスト。美女は昔も美少女だった。
わがまま&ビビりな守ってあげたい系男子?
『ダーク・シャドウ』
ティム・バートン監督とジョニー・デップの8度目のタッグ作。1960年代に放映されたテレビドラマを基に、約200年生き埋めにされていたヴァンパイアとその末裔(まつえい)たちがドタバタ劇を繰り広げる。眠りから目覚めたバーナバス(ジョニー)が、テレビなど、埋められた当時になかったものにびびりまくる姿がかわいい! また「トップ・オブ・ザ・ワールド」の軽快な音楽をBGMに、家族のために家を生まれ変わらせていくシーンにちょいちょい挟まる歯磨きや寝床探しなどの様子がとってもキュート!
しかし、ちょっと女性にだらしなく、自分が生きるためには容赦なく人の命を奪ってしまうちょっとわがままな一面も。はたから眺めている分にはかわいらしいと思えるが、実際に一緒に生活すると大変なタイプかもしれない。
女性ですけど、かまいませんね!
『アンダーワールド』シリーズ
数世紀にわたって繰り広げられるヴァンパイアとライカン(おおかみ男)の種族間の戦いに身を投じながらも、許されざる恋に揺れる女ヴァンパイアの姿を描くホラーアクション。
セリーン役のケイト・ベッキンセイルのスタイルの良さは素晴らしく、黒のボディースーツがここまで似合うのは不二子ちゃんと彼女くらいなのでは。ロングコートをはためかせ、愛する男性や娘を守るため、二丁拳銃で敵を倒し夜の街を飛び回る姿はまさにクール。彼女の私生活のパートナーでもあるレン・ワイズマン監督による、彼女をいかに美しく撮影するかに特化されている映像にも注目。
親心をくすぐられちゃう?イケメンの成長を見守る!
『トワイライト』シリーズ
アメリカのティーンをとりこにしたステファニー・メイヤーのベストセラー小説が原作の人間とヴァンパイアの禁断の恋愛物語。おおかみ族とヴァンパイアとの戦いなどアクション部分もありながら、恋、結婚、そして妊娠と人生の一大イベントが展開していくのもこのシリーズの魅力。
主演を務めていたロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートは私生活でもカップルになり、撮影でも私生活でもラブラブだったが、このシリーズ後に残念ながら破局している。二人の成長記録として、どんな愛を育んできたのか見守ってみるのも一興だろう。
大人の関係のカップルにドキッ
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
何世紀も生きてきた吸血鬼のカップルに、突如として現われた女の妹と対峙(たいじ)したことで生じる関係の変化を描いた本作。『マイティ・ソー』のロキ役などで日本でも人気のトム・ヒドルストンが、吸血鬼でありながら、どんな弦楽器でも弾くことができるミュージシャンとして活動中のアダムを演じており、恋人のイヴにはティルダ・スウィントンがふんしている。
ソファやベッドなどで彼らが気だるげに過ごす姿はアダルトな香りがぷんぷん。長すぎる命の中で、音楽に生を見いだした彼らの切なさにもぐっとくる。
枯れ専も必見!
『ドラキュラZERO』
ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルとなった15世紀の実在の君主をモチーフに、トランシルバニア君主ヴラド・ドラキュラとオスマン帝国の戦いを描いた本作。
ルーク・エヴァンスが演じているヴラドは、領民思いな良き君主・家族を愛するパパ・鍛え上げられた上半身がとってもセクシー、とイケメン要素にあふれた人物。しかし、彼以上にオシたいイケメンは、ヴラドに闇の力を与える吸血鬼(チャールズ・ダンス)。
何百年も生きている存在だけあって恐ろしい人相を持つ彼に、「これはイケメンではないわ、モンスターよ」という第一印象を抱いてしまうかもしれない。また全てを理解しているという態度を見せたり、復讐(ふくしゅう)をゲームと言い切ったりする彼に「なんてうるさいんだ、このジジイめ」なんて思ってしまうかもしれない。しかし彼が物語のラストで放つしびれる一言にノックアウトされることだろう。
映画『ドラキュラZERO』は全国公開中