「ナイトメア～血塗られた秘密～」特集：禁断の秘密が今、明かされる……大人のための残酷おとぎ話

2015年2月20日

ヴァンパイア、フランケンシュタイン、ドリアン・グレイ、切り裂きジャックなど19世紀のロンドンを震撼（しんかん）させた世にも恐ろしい恐怖談、都市伝説を紡ぎながら、美女失踪事件の謎に迫る「ナイトメア～血塗られた秘密～」。エヴァ・グリーン、ジョシュ・ハートネット、そして4代目ジェームズ・ボンドとして知られるティモシー・ダルトンの三大スターが集結した本作で、彼らが演じるオカルト探偵チームが暴いていく、禁断の七つの秘密を紹介します！

物語の焦点はヴァネッサの親友ミーナ・ハーカーの失踪事件。この世の者ではない怪物集団に連れ去られたという彼女は、霊感の強いヴァネッサの前に度々姿を現して助けを求める。だが、それは本当にミーナからのSOSなのか、それとも邪悪な怪物が仕掛けたわななのか。そもそも彼女はどこにいるのか。深まる謎がミステリーを盛り上げていく。

夜の通りに立つ娼婦たちを次々と血祭りに上げる連続殺人鬼“切り裂きジャック”が世間を震撼させる中、古びたアパートに住む貧しい母子がバラバラの遺体となって発見される。あたり一面にちらばった肉片と血の海に言葉を失う警察。これもまた切り裂きジャックの犯行なのか？　目を覆うばかりの残虐性とえたいの知れない恐怖に思わず背筋が凍る。

ミーナの行方を追うヴァネッサたちがたどり着いたのは、彼女をさらった怪物集団の巣窟。そこには殺された犠牲者たちの無残な死体が山積みになっていた。物陰に隠れていた怪物たちに襲われ、その醜悪な姿と尋常ではないパワーに圧倒されるイーサン。血に飢えた彼らの正体とは……？　以降も続く神出鬼没な怪物集団との攻防戦はスリル満点だ。

ミーナの父親マルコム卿の友人のパーティーに招かれたヴァネッサたち。そこで霊媒師マダム・カーリーによる降霊術が行われるのだが、予期せぬ事態が発生。正体不明の悪霊が、カーリーを上回る霊感を持つヴァネッサに憑依（ひょうい）してしまう。エヴァ・グリーンの大熱演にも度肝を抜かれる衝撃のシーン。しかも、実はヴァネッサが悪霊に取り憑（つ）かれるのは初めてではなかった……!?

ミーナをさらった怪物たちの正体を突き止めるため、マルコム卿が白羽の矢を立てたのは若き天才科学者ヴィクター・フランケンシュタイン。怪物の死体を解剖する彼は、その傍らでひそかに人造人間の実験に着手していた。とある嵐の夜、落雷の電流によって命を吹き込まれた死体。この成功が博士の運命に暗い影を投げ掛けていくこととなる。

怪物の皮膚の下から現れたのは古代エジプトの絵文字。それは「死者の書」からの引用だったが、そこには恐るべき禁断の絵が含まれていた。蛇の王子と呼ばれる神アムン・ラーとその妻アマウネト。この絵文字が予言する人類の破滅的な運命とは……？　太古の忌まわしき呪いによって、物語はダークファンタジー的な様相を呈していく。

降霊会でヴァネッサと知り合ったのが、退廃的なムードを漂わせる貴族の美青年ドリアン・グレイ（リーヴ・カーニー）。若く美しい男女を集めては快楽の宴に興じ、その類いまれな美貌で周囲を翻弄（ほんろう）する彼は、実は永遠の若さと命の持ち主。ドリアンにまつわるエピソードは大胆なエロティック描写満載だが、中でもイーサンとのキスシーンはBLファンも必見だ。