不倫…男の言い分、女の言い分~男女の見方はこんなに違う!
提供:NBC
連日、世間を騒がせている不倫報道。そもそもどっちが誘ったのか、なぜ彼らは道ならぬ恋に走ったのか……。男女の心の機微は複雑で、男の言い分、女の言い分はまるで違ったりします。第72回ゴールデン・グローブ賞作品賞に輝いたドラマ「アフェア ~情事の行方~」には、そんな男女の違いを読み解くヒントがいっぱい。不倫をしている時、男女では見ているもの、考えていることはこんなにも違っていたのです。(編集部・市川遥)
不倫が始まるとき…どっちが誘った?
ボディータッチに弱い男性に、言葉での愛情表現を求めがちな女性。セクシーなボディーラインに心を奪われがちな男性に、優しさや博学さに惹かれる女性。女性にとってはオシャレで洗練された服も、男性には色気のかけらもない服に見えていたり……。そんな男女の感じ方、見方の違いをわかりやすく視覚化したのが本作です。そもそもどっちが不倫に誘ったのか、というところから男女の意見は食い違ってきます。
妻子持ちのノア(男性)とアリソン(女性)の出会いは、アリソンが働くレストランにノアが客として訪れたこと。その夜、ノアは浜辺で偶然アリソンと再会します。本作の真骨頂はここから。各エピソードが前半と後半で<男性視点パート>と<女性視点パート>に分けられており、同じ出来事が描かれているのにもかかわらず、前半と後半ではまるで違うストーリーになっているのです。人間の脳がいかに自分に都合のいいように物語をすり替えていっているのかに、驚かされるはずです。
<男性の視点・ノア>女性が思わせぶりなしぐさ
露出の多いキャミソールワンピース姿で寝そべっていたアリソンは、ノアに気付くと「わたしを探していたの?」と妖艶な笑みを浮かべ、戸惑うノアを「送ってくれる?」と誘って一緒に家まで。ノアが彼女の家にある屋外シャワーを羨ましがると、「見てみる?」と家に連れ込みます。シャワーのところでアリソンに「試してみる?」と挑発的に聞かれ、「今? いやいい」と動揺しながらも固辞するノア。服を脱ぎ出すアリソンからなかなか視線をそらすことができませんが、「もう帰らないと。そんなつもりじゃ」とそそくさと彼女の家を後にします。
<女性の視点・アリソン>男性が猛アタック
肩にショールをかけてビーチに立っていると「探していたんだ」とノアの声。アリソンは「わたしのことを?」と怪訝な顔をしますが、ノアはどこに住んでいるのかなどいろいろ聞いてきます。そしてノアの方から「家まで送るよ。嫌じゃなかったら」と提案。屋外シャワーを見つけると「見ていい?」と自ら家に入っていき、羨ましがるノアにアリソンは「試してみる?」と控えめに声を掛けてみますが、「やめとく」との返事。アリソンは去り際にノアにキスされ動揺します。
起こったことは同じであるのにもかかわらず、二人がどう捉えたかは全く別! 互いに相手の方が積極的に誘ったと思っていることに加え、同じセリフでも自分が言ったのか、相手が言ったのかで認識に違いがあり、またアリソンの同じ「試してみる?」というセリフでも、アリソンが意図した意味と実際にノアが受け取った意味では大きな隔たりが。互いに自分の都合のいい意味で解釈することが、不倫につながっていくのかもしれません。
不倫相手のどこを見ている?
不倫相手となる異性の何に最初に惹かれるのかも、男女によって違うようです。二人が初めて出会った日にさかのぼってみましょう。
<男性の視点・ノア>女性のセクシーな体つき
後の不倫相手となる女性アリソンがレストランで着ていたのは、鮮やかな黄色の超ミニでタイトな制服。ノアの視線は、彼女の胸元やあらわになった太もも、ボディーラインにくぎ付けになります。その夜、砂浜でアリソンと鉢合わせた際にも、キャミソールワンピース姿の彼女が「砂だらけになっちゃった」とスカートをたくしあげてはらうさまをガン見。また、レストランでオーダーを取りに来たアリソンに肩を触られたり、砂浜で手をなでられたり、ボディータッチされるたびに彼女を意識していきます。
<女性の視点・アリソン>男性の優しさと博学さ
アリソンが初めてノアを見たのは、彼が妻と4人の子供たちとレストランの入り口に立った時。幼い娘を抱きかかえた優しげなノアの姿に目を奪われ、ノアたちのテーブルを担当すると自ら名乗り出ます。そしてその後、二人でパーティーを抜け出して訪れた夜のビーチにて、ノアが結婚の意味や、理論物理学の仮説を使って人生を語るさまにうっとり。目を真っすぐに見つめられて「ずっと君を思っていた」と打ち明けられると、ぐらりと気持ちが傾きます。
一般的に男性はボディーラインやボディータッチ、女性は会話のテクニックや真摯な言葉に弱いものなのです。
男女の記憶はこんなにも違う!
<ヘアスタイルやスカートの長さまで>
ちなみに、ノアは超セクシーだと感じたアリソンの制服ですが、アリソンにとってはくすんだ黄色でスカートは膝丈のさえない制服。髪の毛もノアの記憶の中では下ろしていますが、アリソン自身の記憶の中では仕事中は一つに束ねていたりと、会話の内容やしぐさだけでなく、服装やヘアスタイルまで男女の記憶の中では変わってきます。また、ノアがあんなに意識していたボディータッチも、アリソンは全くの無意識(魔性!?)! ノアの目から見たアリソンは奔放でセクシーな女性ですが、アリソンが思う自分自身とは、息子の死にとらわれた、みじめで人生に失望している女なのです。
<男性から見た女性と女性から見た女性>
互いの配偶者も全く別の見え方をしており、例えば、ノアから見た妻ヘレンは大らかな性格でゆったりした服を好む女性ですが、アリソンの目には洗練されたオシャレな女性に映っています。そのため、ノアパートの<前半>とアリソンパートの<後半>ではヘレンが着ている服も違ってくるのです。ノアとアリソン、それぞれの視点から同じシーンを2回ずつ撮影したキャスト陣は、まるで二役を演じたようだと明かしています。そして、愛憎の果てに事件が起き、物語はサスペンスへ……。穏やかな避暑地モントークに隠された薄汚い秘密も、次第に白日の下にさらされていきます。
「ハウス・オブ・カード 野望の階段」や「ゲーム・オブ・スローンズ」を抑えて第72回ゴールデン・グローブ賞作品賞を制し、ほとんど二役を演じたといっても過言ではないアリソン役のルース・ウィルソンが同主演女優賞に輝くなど、その出来にはお墨付きです。作り込まれた一つ一つのカットがセクシーかつスリリングでのめり込んでしまうだけでなく、異性の見方や考え方も知ることができる本作は、大人の男女のマストシードラマといえるでしょう。
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発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント 公式サイト
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