あの階段も!『耳をすませば』の舞台に行ってみた
スタジオジブリの名作『耳をすませば』。同作のモデル地といわれる聖蹟桜ヶ丘は、1995年の公開から20年以上たってもなおファンが訪れる“聖地”として知られています。今回は実際にその地を巡り、あの階段や神社にも行ってきました!(編集部・吉田唯)
旅は電車の中から…
主人公の雫が、お父さんにお弁当を届けに行く道中で猫のムーンと出会ったのは電車の中。そう、舞台巡りの旅は電車の中から始まっているのです! 電車に乗っている猫を見る機会はなかなかないですが、気分だけでも雫になりきって車窓の景色を楽しみながら向かいましょう。
到着したらマップ&ポストをチェック!
劇中で雫が降りたのは「京玉線 杉の宮駅」でしたが、実際に降りるのは「京王線 聖蹟桜ヶ丘駅」です。到着したら西口の改札を出ましょう。改札を出て左手側に進むと、聖司くんのおじいさんが営むアンティークショップ「地球屋」をイメージした「青春のポスト」が。
ファンと地元の有志がオマージュを捧げて作った「青春を見守るポスト」だそうで、夢や目標をカードに書いて投函するために設置されました。(郵便ポストではないので、間違えないように注意です!)
ポストには猫の姿も。ムーンでしょうか?
ポストの横には聖蹟桜ヶ丘のマップ(看板)も設置されています。また、駅前のせいせきSC・A館京王ストア2Fエレベーター前には、スタンプが押せる地図も。ここで地図を入手しておくと迷わずに済みますね。
マップを手に入れたら目的地に向かう前にちょっと振り返ってみて! この京王百貨店の印象的な看板は劇中何度も登場しているんですよ。京王百貨店をチェックしたら道なりに進みましょう。すると左手側に第2のスタンプポイントになっているファミリーマートが見えてきます。先ほどマップを入手できなかった人もここで手に入れることができるので安心してください。また、この先は坂道が続いて大変なので夏はここで飲み物などを買っておくと良いかも。
歩いていくと大栗川が。劇中でも大きな川が描かれていましたね。この川の先は本格的に坂道に入ります。
坂道へGO!
あっ!この景色見覚えある! 雫が図書館へ向かう途中では、この風景とそっくりなカットが出てきます。
真夏の坂道はキツい……かなり傾斜のある坂です。この道を自転車で上っていくなんて聖司くんの足腰ものすごく強いんじゃ……。
途中いろは坂桜公園が右手側にあったのでちょっと休憩。いい景色~。
休憩後も坂道はまだまだ続きます。頑張って坂を上っていくと……。
うわぁ~この階段映画で見た! 映画では階段や坂が印象的ですが、聖蹟桜ヶ丘の街はどこを切り取っても映画の中のようなんです。
上からの景色はこんな感じ。坂道と階段のコンボによって、ここら辺で疲労が襲ってきました。夏に上る場合は適度な休憩をとりましよう。
あの神社が目の前に!恋占いもしてみよう!
階段を上がって左手側に進むと、金毘羅神社があります。ここは、同級生の杉村が雫に告白した場所のモデルといわれている神社なんです。
中に入ると……ま、まさにあの神社! ハッキリと告白する杉村の勇姿が目に浮かびます。
境内には「恋おみくじ」もありました。試しにひいてみた結果は……中吉!(微妙)
「間もなく身近なところで出会いに恵まれるでしょう」だとっ!? 聖司くんどこですかっ!?……それはさておき、中吉でこんな良いことばかり書いてあって、大吉はどれだけすごいんだろう? と思わずにいられない内容でした。
おみくじも引いたら元のコースに戻りましょう。少し進むと「天守台」と書かれた高台に出ます。劇中では、「天守の丘」にある階段を雫が駆け降りるシーンがありましたが、ここがそのモデルといわれています。
あとは道なりに歩いていけば、映画では地球屋があった場所だといわれているロータリーに到着!駅から約30分かかりました。
ロータリーには残念ながら地球屋はないのですが、ファンが同地を訪れた記念にメッセージを書き込むことができる「耳すま思い出ノート」があることで知られる「ノア洋菓子店」が。この日は残念ながらシャッターが閉まっていました。
ロータリーには「ノア洋菓子店」だけでなく、おいしいお料理とお酒を楽しめる「和桜」が2015年11月にオープン。
バロンの置物たちが目印!
ここにも『耳すま』ノートが! ちなみに女性店員さんは『耳すま』の大ファンで、冬には雫が物語を書き上げたときに聖司くんのおじいさんがふるまった料理を意識した鍋焼きうどんを提供していたそう。今は暑いのでメニューにないのですが、夏はお刺身などがおすすめとのこと。