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平野紫耀、鑑賞後に親にメール キュンとほっこりが同時に

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 ヘタレな女子高生・奈緒(平祐奈)は、赤い髪に鋭い目の超不良・鬼瀬から突然プロポーズをされた! ビビったあげく付き合いはじめた奈緒は彼が料理好きで純粋な好青年だと知る。でも奈緒にはほかに好きな人がいた。甘く切ない初恋を描いて人気を博した少女マンガの映画化作品で鬼瀬を演じたのは「King & Prince」としてCDデビューも決まった平野紫耀。映画初主演となる彼は、キュンキュンする恋愛とともに家族の絆や愛も描く今作にどう向き合ったのか。

■みんなで一つのものを目指す

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Q:初主演映画にプレッシャーがあったのではないですか?

最初は確かに「座長なんだ」というプレッシャーを感じていました。でも、僕には座長としての器は全然ないので、「ザ・座長」という感じの堂本光一くんみたいな、みんなを引っ張っていくやり方はむずかしいです。みんなと仲良くなって、一つのいいものを目指すようにしようと思いました。あんまり考えすぎずにやろうって。あと、どなたかの脇についたりして勉強したりする間もなく急に主演が決まったので、周囲の方々の期待に応えられるようにというプレッシャーもありましたね。でも、逆に(神徳幸治)監督や周りの皆さんがいろいろ教えてくださったので、その言葉を頼りにやっていました。

Q:テレビドラマや舞台では主役を経験していらっしゃいますが、感覚は違いましたか?

ドラマ「SHARK」(2014)は、この仕事をはじめてまだ1年ちょっとでいただいたので、「座長」とか「主役」というのがどういうものかわからず、とにかく必死にやっていただけでした。台本を見て「僕、なんだかいっぱい出るなあ」って思っていたくらいです(笑)。舞台も、僕が座長とはいっても、みんなで作り上げる感じで。「1人1人が主演」ってよくジャニーさんもおっしゃいますから。

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■鬼瀬の男気はすごい!

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Q:鬼瀬を演じるにあたって心がけたことは?

鬼瀬くんの気持ちを一番理解して、それに入れるようにしました。最初は孤独で誰も打ち明けられる人がいないところに奈緒ちゃんが現れて、心の支えになってくれた。自分の運命を変えた子に、男らしく「結婚を前提につきあってください」って言えるってすごい。ああいう愛し方には惚れ惚れします。そこまで人生を捧げられる人が現れたっていうのも、すごいことだと思います。

Q:ご自身も奈緒みたいな人が現れたらすぐにプロポーズしますか?

うーん……。僕はさすがにもうちょっとは相手のことを知りたいなって思います(笑)。だからこそ、鬼瀬くんのあの男気は尊敬します。

Q:鬼瀬は戦隊ものだとレッドが好きとのことですがご自身は?

僕はヒーロー側より敵のボスとかが一番好きなひねくれものだったんです(笑)。でも、鬼瀬くんは一途で、誰かが危ない目にあってたら助けるという戦隊ものに憧れている目線がしっかりとあったので、それになりきってやらせていただきました。

Q:好きなシーンはどこですか?

僕が出ていないところなんですけど、奈緒ちゃんと叔父で育ての親の宗ちゃん(高橋優)との自転車のシーンはめちゃめちゃ好きです。あと、原作にはない最初のケンカのシーンもわりと見どころかな。アクション、がんばりました。

Q:宗ちゃん役の高橋優さんと交流が続いているそうですね。

仲良くしていただいています。優くんは撮影中、楽屋でギターを弾いたりしていてすごく陽気な方だと思いました。喉が弱いって話をしたら、おすすめの薬とか教えてくださったり、こないだも誕生日にメールをくださったんですよ。喉のことや歌のことを相談させていただいています。

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■親に電話したくなる映画

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Q:完成品をご覧になった感想は?

いろんな方から「よかったよ」と言っていただいたので、ほっとしています。自分ではまだよくわからないですから、客観的なそういう言葉が一番安心しますね。観ている間はその世界に入り込んで、自分を誰かに置き換えてみたりしてほしいです。鬼瀬くんと奈緒ちゃんの純粋な恋愛も描かれていますけど、僕と三咲(横浜流星)の友情や家族の愛とかもあるので。生きている中では、絶対どれかには当てはまると思いますよ、恋愛、家族、友情って。どれか一つでも、皆さんに伝わるものがあるとうれしいなと思っています。

Q:この映画を経験して得たことや感じたことは?

恋愛するっていっても、2人だけの問題じゃなくて、生んでくれて育ててくれた家族のことを考えるようになりました。今回、鬼瀬くんと奈緒ちゃんは2人とも複雑な家庭で、出会って支え合いながら成長するんですけど、現実にもある話ですからすごく身近に感じました。恋愛してる2人だけじゃなくて、周囲のみんなも幸せにならないと。その意味で、観終わってすごくほっこりしました。キュンキュンとほっこりが同時にきて、感動でボーっとしちゃった(笑)。離れて暮らしてる人には「ちょっと親に電話してみようかな」という気持ちにさせてくれる映画だと思います。僕も親にメールしましたもん。別に感謝の言葉とかじゃなくて「元気? 生きてる?」って普通の内容でしたけど(笑)。

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■活動の根源にある気持ち

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Q:お芝居の仕事の歌やダンスとは違う楽しさや手ごたえを教えてください。

自分と違う人になりきるというのはすごく魅力的で楽しいです。現実を忘れられる気がします。歌との違いは……なんだろ? でも、歌詞で感情を伝えるという意味では芝居と一緒だと思うんですよ。違うのかな? まだよくわかんないです(笑)。

Q:ご自身の活動の根源にあるのは、どんな気持ちなのでしょうか?

僕はアイドルなので、歌やダンスやお芝居とか、いろいろやらせていただきます。それ一本でやってる方もいらっしゃる中で、そのどれもで上達しなきゃいけない厳しさがある。人一倍努力して、自分を磨かないといけないんです。でもその中で、歌や芝居を褒めていただけると、それはすごくうれしいし、達成感があります。ちょっと辛かったけどやっててよかったって。自分にもこんなことができるんだって発見にもなって、新たな自分が見つけられるのが、楽しいと思っています。

Q:この先、俳優としてはどうなりたいですか?

何でもできる俳優になりたいです。そして、「この役は平野紫耀じゃなきゃダメだよね」って観た方が思ってくださるお芝居ができたらなって思っています。おかげさまでCDデビューもさせていただけるので、お芝居はもちろん、歌もダンスも欠かさず練習して、毎日上達しなきゃなって思っています。自分をもっと磨かないと!

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【取材後記】

「平野です! よろしくお願いします!」と元気いっぱいに手を振りながら取材部屋に入ってきた平野。21歳ながら博多座で最年少座長(2016年9月当時)もつとめ、ジャニーズJr.の中でトップを走ってきた彼は、自分の思いを素直に語る可愛らしい好青年だった。今作の撮影中は「ジャニーズJr.」の肩書だったが、「King & Prince」として5月23日「シンデレラガール」でのCDデビューとテレビドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の出演が決まり、主演映画『ういらぶ。』の公開も控える順風満帆さは、この素直さが引き寄せたものなのかもしれない。演者としてはまだまだ未知数だが、周囲の人を応援したい気持ちにさせる、いい意味で隙のある可愛さは、今後も大きな武器になるに違いない。(取材・文:早川あゆみ)

映画『honey』は3月31日より全国公開

(C) 2018「honey」製作委員会

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