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堂本光一~走り続ける第一線 自ら手がけた舞台作品を引っ提げ、再び銀幕へ

銀幕のジャニーズ

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 映画で活躍する銀幕ジャニーズの俳優としての面に注目し、デビュー作から最新作まで、どんな俳優なのかを見ていきます。第27回は、KinKi Kids堂本光一。(文・新亜希子)

 1992年『200X年 翔』で映画初出演。以降、ドラマを中心に主演作も多数。1997年、KinKi Kids としてCDデビューを果たした。1999年「MASK」で舞台初主演。2008年には主演舞台「Endless SHOCK」が第33回菊田一夫演劇大賞を、2020年には個人で第45回菊田一夫演劇大賞を受賞した。

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映画デビュー作:『200X年 翔』(1992年11月14日公開)聖翔役(当時13歳)

 ブラックホールで爆発が発生し、大量の素粒子が放出。5年後、異常な成長を遂げる子どもが続出したことを機に巻き起こる人類の危機と、子どもたちを元の姿に戻すべく奔走する大人たちの姿を描いたSF作品。堂本は、遺伝子の異常によって4歳児ながら14、5歳の肉体と精神を持つ翔を演じた。

ドラマデビュー作:「ドラマシティー'93愛よ、眠らないで」(1993年1月28日)池田浩一役(当時14歳)

 思春期真っ只中の高校生・浩一役で出演。風呂場で、好きな女性を思いながら「17才」を歌うシーンは記憶に残っていると、のちに本人も語っている。また、高校教師である浩一の母(大原麗子)に想いを寄せる生徒として中居正広が出演しているが、共演シーンはない。

映画俳優としての主な活躍:

 少年期にはドラマを主戦場とし、オーディションで役を射止めた「人間・失格 たとえばぼくが死んだら」、一人二役を演じた主演ドラマ「銀狼怪奇ファイル 二つの頭脳を持つ少年」といった話題作に出演した。社会現象ともなった「家なき子」シリーズでは、劇場版とドラマ版シーズン2に出演。それぞれ異なる役どころながら、いずれもヒロイン・すず(安達祐実)の相手役をつとめている。

 『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』では、実に13年ぶりの映画出演を果たした。映画を前提に企画がスタートした作品であり、公開に先駆け、前年にはドラマ版を放送。連続ドラマ主演も、堂本にとって約6年ぶりのことであった。また、アニメ「獣王星」にて声優として高い評価を受けた堂本。声の出演を果たした『ラッシュ/プライドと友情』(日本語版)での好演も特筆すべき事項である。

 21歳の若さで帝国劇場最年少座長をつとめ、舞台活動を本格化させた堂本。ゆえにドラマ出演本数は決して多くはないが、正義感あふれる刑事をコミカルに演じた「ルーキー!」や、引きこもりの天才刑事を演じた「リモート」など記憶に残る役を担ってきた。映画作品となればさらに出演数は少ないものの、2021年、自ら作り上げた主演舞台「Endless SHOCK」を引っ提げ、堂本光一が再び銀幕に帰ってきた。やはり、大きな舞台が似合う男である。

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最新作『Endless SHOCK』(2021年2月1日公開)コウイチ役

 堂本の代名詞ともいえる舞台作品を初めて映画化。作・構成・演出・主演・監督すべてを堂本がつとめている。2000年11月「MILLENNIUM SHOCK」のタイトルで幕を開けた「SHOCK」シリーズは、2005年に脚本・演出・音楽すべてを堂本が手がける「Endless SHOCK」へと一新。2012年からは福岡・博多座、2013年からは大阪・梅田芸術劇場での上演が実現している。本作において堂本は、2019年3月31日の公演をもって単独主演1700回を達成。森光子に続く史上2人目の大記録である。

 本作の映画化は、2020年に上演を予定していた「Endless SHOCK 20th Anniversary」が新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止せざるを得ず、「なにかできないか」という思いから企画がスタート。公式Instagramを通して行った無観客での舞台生配信や、感染対策に配慮した形で生まれたスピンオフ作品「Endless SHOCK -Eternal-」の上演など、コロナ禍において新たな挑戦を繰り返す中で実現した。

 カンパニーの中心であるコウイチ役を堂本、ライバル役をKAT-TUN上田竜也、ヒロイン・リカ役を梅田彩佳が務めるほか、ふぉ~ゆ~から越岡裕貴松崎祐介、オーナー役として前田美波里が出演。舞台同様、エターナルプロデューサーとしてジャニー喜多川もクレジットに名前を連ねる。

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フィルモグラフィー(映画)

『200X年 翔』(1992年11月14日公開)聖翔役(初主演作品)

『シュート!』(1994年3月12日公開)友情出演(SMAP主演作品。堂本剛とともに観客役で友情出演)

『家なき子』(1994年12月17日公開)堀口稔役(翌年、同作ドラマ版シリーズ2に別役にて出演)

『銀幕版 スシ王子! ~ニューヨークへ行く~』(2008年4月19日公開)米寿司役(主題歌「No more」を米寿司名義でリリース)

『ラッシュ/プライドと友情』日本語版(2014年2月7日公開)ジェームス・ハント役(声の出演)

Endless SHOCK』(2021年2月1日公開)コウイチ役(自身初監督作品)

フィルモグラフィー(ドラマ)

「ドラマシティー'93愛よ、眠らないで」(1993年1月28日)池田浩一役

「人間・失格 たとえばぼくが死んだら」(1994年7月8日 - 9月23日)影山留加役

「家なき子2」(1995年4月15日 - 7月8日)牧村晴海役

「木曜の怪談 マリオ」(1995年11月2日)毬夫役

「金曜エンタテイメント 炎の料理人」(1995年12月1日)周富徳役

「山田太一新春ドラマ パパ帰る'96」(1996年1月4日)福原光太郎役

「銀狼怪奇ファイル 二つの頭脳を持つ少年」(1996年1月13日 - 3月16日)不破耕助/銀狼

「若葉のころ」(1996年4月12日 - 6月28日)藤木甲斐役

「新 木曜の怪談 サイボーグ Cyborg」(1996年10月17日 - 11月21日)戒堂晃役

24HOUR TELEVISION スペシャルドラマ’97 勇気ということ(1997年8月23日)田村和夫役

「艶姿! ナニワの光三郎七変化」(1997年10月2日)浪速屋光三郎 役

「ぼくらの勇気 未満都市 MIMAN CITY」(1997年10月18日 - 12月20日)ヤマト役

「ハルモニア -この愛の涯て-」(1998年7月11日 - 9月12日)東野秀行役

「P.S.元気です、俊平」(1999年6月24日 - 9月16日)加地俊平役

「平成夫婦茶碗(ヘーセーメオトヂャワン) ドケチの花道」(2000年2月16日)第6話スペシャルゲスト

「天使が消えた街」(2000年4月12日 - 6月28日)高野達郎役

「ルーキー!」(2001年4月10日 - 6月26日)愛田誠役

「リモート」(2002年10月12日 - 12月14日)氷室光三郎役

「世にも奇妙な物語’06 秋の特別編」の「昨日公園」(2006年10月2日)遠藤陽介役

「スシ王子!」(2007年7月27日 - 9月14日)米寿司役

「天才探偵ミタライ~難解事件ファイル『傘を折る女』~」(2015年3月7日)石岡和己役

「陰陽師」(2015年9月13日)源博雅役

「ぼくらの勇気 未満都市 MIMAN CITY 2017」(2017年7月21日)新藤大和(ヤマト)役

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