香椎由宇、「制服姿は、これで見納め!」宣言?
オダギリジョーふんする自称天才レントゲン技師・飛島芳一が、国宝のオオサンショウウオ“キンジロー”を巡り、大冒険(?)を繰り広げる、脳内ジェットコースター・ムービー『パビリオン山椒魚』が9月16日より公開される。本作で、飛島がに恋に落ちる女子高生・あづきを演じた香椎由宇に話を聞いた。
完成した映画を観て、「最初よく分かんなくて、考えて観ちゃだめだー! と思って、もう一回観て観たらわりとすんなり観られたんです」と話す香椎は、富永監督の頭の中が「一体どうなってるんだろう」と心から興味を持った。撮影前、脚本を読んだ時点では、「あんな映像になるなんて」想像もつかなかったそうだ。「脚本を読んだときは、本当に意味が分からなかったんです。どうなるんだろうって興味を持ちました」。
香椎が演じるあづきは、いつでもクールな女子高生。どんどん変になっていく世界のなかで浮かないように、なんでもクールに受け入れられるよう、柔軟に演じた。
短編映画で高い評価を集め、本作で長編デビューした富永監督の印象は? と聞くと「変な方でした! この映画の中の世界に生きてるような人なんですよね。ものすごく抽象的な会話ばっかりしてましたね。はっきり言葉にいえない部分をやらせる監督というか。なんか……、あづきの過去の恋愛ってどうだったんだろう? って一度だけ監督に質問したんですよ。たぶん撮影中、質問したのなんてあの一回だけですよ! そしたら、『う~ん過去っていうか、本に書いてあるのが、僕が知ってる彼女なんで……』って。まあ、確かに! って(笑)」
オダギリジョーについては、現場でのスイッチの入り方に驚かされたと言う。「人ってこんなに変わるんだ~って(笑)、なんか撮影でスタートがかかると、一気にテンションが上がるんですよね。あそこまではっちゃけられるのって、うらやましいですよね~。だから、現場はおかしくておかしくて、いつも吹き出しそうでした」
ハイテンションなオダギリと、「変態です!」と言ってしまった冨永監督。完全に“ぶっ飛んだ”パビリオンワールドを友だちに紹介するとき、香椎はただこう言うそうだ。「観れば分かるから観てごらん!」。「こういう映画だからとか、頭になにかあって観にいくと苦戦するはずですよ」と、出演者本人が語る不思議な映画『パビリオン山椒魚』。インタビューの終わりに「女子高生の香椎はこれで見納めですよ!」と高らかに宣言した、香椎由宇の最後の(?)女子高生姿も必見だ!
『パビリオン山椒魚』は、9月16日よりシネセゾン渋谷ほかにて公開。
『パビリオン山椒魚』オフィシャルサイトpavillion.jp