横田夫妻も登壇!13歳で北朝鮮に拉致されためぐみさんの映画上映!
13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが42歳の誕生日を迎えた5日、東商ホールにて『めぐみ─引き裂かれた家族の30年』の完成披露試写会が行われた。
一般の招待客を含む約600人の観客で埋まった会場では、来日したクリス・シェリダン、パティ・キム監督夫妻と横田滋さん、早紀江さん夫妻が舞台あいさつを行い、上映後には会場を移して記者会見も行われた。
早紀江さんは「どんな大きなケーキよりもこの映画が誕生日のお祝いになりました」と記念日での上映を感慨深げにあいさつした。滋さんは「拉致に興味のない方にも見ていただいて、少しでも理解を深めてもらえたら」と話した。当初日本での上映は念頭になかったという監督夫妻は、上映後、一般客に直接カメラを向けてコメント取材も行い、日本でも海外と同じように怒りや悲しみの力強い反応を得たと手応えを感じた様子。
横田夫妻の表情は始終厳しさを保っていたが、唯一、夫妻が言い争いをしているシーンを質問された時には笑顔がこぼれた。滋さんは「日本ではカットされて写らないと思っていた」と笑い、早紀江さんも「私たちも素顔はごくごく普通の夫婦ですから」と微笑んだ。人間味あふれる日常生活を描写することでアメリカの観客に感情移入してもらうことが監督夫妻の狙いだったという。
最後は、拉致問題も新政権により転換期を迎え、良い方向に向かうことを期待していると話す横田夫妻だった。なお映画の収益の一部は拉致被害者救済のための資金に寄付される。
『めぐみ─引き裂かれた家族の30年』は11月25日よりシネマGAGA!他にて全国順次公開。
東京シネシティフェスティバル2006にても11月23日に上映。
『めぐみ─引き裂かれた家族の30年』オフィシャルサイトmegumi.gyao.jp