萬田久子もエール! 市川崑 91歳……「もう1本撮りたい」宣言
映画の日でもある1日、第51回「映画の日」中央大会が開催され、今年映画界で活躍のめざましかった監督、タレントや映画業界で勤続40年以上になる方々の功労をたたえる表彰式がとり行われた。
特別功労大章を受賞したのは市川崑監督と高倉健。特別功労章を受賞したのは「釣りバカ」コンビの三國連太郎と西田敏行。それと故・丹波哲郎。市川崑監督も車イスに乗って登壇。萬田久子も目のさめるような白い着物で応援に駆けつけた。
「現場に甘えることができてここまでやってこられた。90をちょっと超えましたが、もう1本撮りたい」と映画を撮ることへの熱意をみせた。萬田は『犬神家の一族』で市川と仕事をしたばかり。「わたしは戌年なんです。今日は犬神にちなんで着物の帯は犬の模様です」とコメント。市川監督は萬田の耳元で何かささやいていたが、それは回りには聞こえなかった。
また、先日逝去した丹波哲郎の、長男で俳優の丹波義隆が「父の代わりに……」と登壇し「今日はシャツも服も靴も父のものを身に着けてきました。生前父は『賞なんていらない』と言っていましたが本当はとても欲しかったんです。なかなか口にだして言うことがヘタな人なので、僕がかわって『皆さんありがとうございます』と申し上げます」と感動的なスピーチをした。
今年は21年ぶりに邦画が洋画の興収を上回る。そんな勢いのある日本映画界を支えた方々をたたえるこの大会に今後も注目していきたい。