『氷の微笑2』は観る気もしないクソ映画!ポール・バーホーヴェン監督ほえる!
最新作『ブラックブック』が、今週24日から公開されるポール・バーホーヴェン監督がPRのため、来日を果たした。もうすぐ70歳になる監督は、大きな体と大きな声で、周囲を圧倒させる迫力を持っている。一見するとかなり怖そうな雰囲気だが、終始笑顔を浮べながらオランダなまりの英語で答える姿は実にチャーミングだ。そんなバーホーヴェン監督が映画のすべてを語ってくれた。
『ロボコップ』のようなSFアクションから、『氷の微笑』のようなセクシーサスペンスまで、作品ごとに違った色を見せてくれるバーホーヴェン監督。それは、監督が「すぐに飽きちゃうから……」だそうだ。
「私が、続編を作らない理由は、まさにそこなんだよ。オリジナルを作るだけで十分さ。『ロボコップ』も、『トータル・リコール』も続編を作れ! とせがまれたけど、1作作ったらあきちゃったから、作らなかったんだよ(笑)」と大笑いしながら話してくれた。
続編といえば、シャロン・ストーンが『氷の微笑2』を作ったが、「クソのかたまりだね! シャロンも、映画も全部クソだね! あんな映画観る気もしないよ」とハリウッドでもピカイチと呼ばれている毒舌が全開!
「新しい刺激がないと、おもしろさはなにも生まれてこないのに、続編を作るなんてホントにナンセンスだ。シャロンのキャスティングも、僕が見つけたときはオリジナルだったけど、今や何のオリジナリティもないからね。ぼくは、つねに好奇心と、新しいことへの探究心で満ち溢れている。この年にまでなっても、この好奇心を持ちつづけられているのは、自分の一番の才能だと思うよ!」と、バイタリティに満ち溢れた監督は語る。
「新作の『ブラックブック』もそんな好奇心から生まれた物語だ。ナチスの女スパイの物語。なんと映画化まで20年間もかかってしまったよ。『氷の微笑』なんて、たった1本の電話で製作が決まったのにね(笑)」原作に魅せられた監督が、20年間に渡り、歴史的な考証を重ね、練り上げた本作は、今までのバーホーヴェン監督作では観たことのない迫力となっている。
『ブラックブック』は、3月24日より、新宿テアトルタイムズスクエアほかにて公開。
『ブラックブック』公式サイトblackbook.jp