ジブリ大損失? 買わなくても“ゲド本”100万部がタダのからくりは?
スタジオジブリの大ヒットアニメ映画『ゲド戦記』が、ついに7月4日にDVD(ビデオ)発売される。映画の興収が76億5000万円と大ヒットを記録し、DVDも大ヒットを狙うジブリが繰り出してきたDVDプロモーションの秘策は、“ゲド本”100万部の無料配布。しかも『ゲド戦記』のDVDを買っても、買わなくてもほしい人にはタダ! ジブリは『ゲド戦記』のDVDのプローモションに約1億円を投じる。まさに損をして、得をとる?
その本のタイトルは「ゲドを読む」。糸井重里がプロデュースし、内容は吾朗監督の父でもある、宮崎駿監督のコメントを収録しているのはもちろん、中沢新一や中村うさぎのエッセイなど、バラエティに富んだ内容で、ボリュームも208ページと読みごたえたっぷり。見た目は文庫本で、編集は岩波書店とスタジオジブリが共同で行っている。三鷹のジブリ美術館をはじめ、全国のDVD販売店や書店など、配布場所はランダム。ただし、どこで配布されても無料。
100万部とはいえ、これだけの内容。あっという間になくなること必至だろう。配布は6月6日から。
「ゲドを読む」
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