「血も内臓もへっちゃら」美しき殺人鬼を演じたイケメン俳優に直撃!
“人食い殺人鬼”ハンニバル・レクター博士を主人公にした大ヒット・スリラーのシリーズ最新作『ハンニバル・ライジング』(R-15指定)。その日本公開に先駆け、主演のギャスパー・ウリエルが来日し、インタビューに応じた。
ハンニバル・レクター博士と言えば、映画史上最も恐ろしいキャラクターとして知られているが、本作では彼がいかにして殺人鬼と化したかが明らかになる。若き日のレクターを演じたギャスパーからは「血も内臓もへっちゃら。撮影に使うのは血のりやゴム製の内臓だしね。それに、僕は恐怖感をかき立てられるような映画が好きなんだ」とレクターにふさわしく、頼もしい発言が飛び出した。また、「スリラーやホラーは大好きだけれど、なかなか見応えのある作品がないのが現状だよね。でも、日本のホラーは素晴らしい作品が多いよね。以前、ナオミ・ワッツ主演の『ザ・リング』を観たけど、あれは日本映画のリメークなんでしょ? 面白かったな」と、日本人にはうれしいコメントも。
それもそのはず、『ハンニバル・ライジング』は、レクターを導く日本人女性レディ・ムラサキが登場するなど、日本と密接に関わっており、ギャスパー自身も「撮影前にインターネットで日本の武士道について入念にリサーチした」という。さらに、劇中では剣道をたしなむ華麗な勇姿も披露。「かなり腕を磨いたよ! プラハで有名な剣道の先生に習ったんだけど、精神的にもいいスポーツだと思ったね。“ボキトー(木刀と言いたかったようす)”づかいにはちょっと自信を持ってるんだ(笑)」と撮影当時を振り返った。
フランスの若手美形ナンバーワン俳優として、アンドレ・テシネ、ジャン=ピエール・ジュネ、ピーター・グリーナウェイ、ガス・ヴァン・サントなど、数々の鬼才と仕事をしてきたギャスパーだが、これまで組んだ監督の中で一番クレイジーだった人物は「絶対に『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー!」なのだとか。「ピーターは血のりを見てはしゃいでいたし、相当変わってる」と言っていたが、記者会見時にはウェーバー監督から「ギャスパーにはクレイジーなところがある。そこがいいんだ」と“逆お墨付き”をもらう一幕も。何はともあれ、“レクター”シリーズ最新作にぴったりの監督&主演俳優コンビであることは確かなようだ。
『ハンニバル・ライジング』の見どころのひとつは、若きハンニバルと年上女性レディ・ムラサキが繰り広げる微妙な男女関係。そこで、最後にギャスパー自身の好きな女性のタイプを聞いた。
「エマニュエル・ベアールと共演した『かげろう』もそうだけど、僕は年上女性と恋に落ちる役を演じることが多いんだよね。でも、これは偶然だよ(笑)! 僕は年齢に関係なく、価値観の合う女性と一緒に過ごしたいと思っている。レディ・ムラサキはメランコリックで影のあるタイプだけど、僕は明るくて元気な女性が好きだな!」
フランス人青年らしく、恋愛についてもオープンに答えるギャスパー。今回、ハリウッドデビューを果たし、フランスだけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアと、人気とともに女性ファンも増え、仕事の幅もぐっと広がることだろう。ギャスパーの今後の活躍に期待したい。
『ハンニバル・ライジング』は4月21日より日劇3ほか全国公開。
『ハンニバル・ライジング』オフィシャルサイトhannibal-rising.jp