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金返せ!と思ってるでしょう? 北野武とビートたけしが入れ替わりで本音チラリ!

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ビートたけしモードでおどける北野監督。
ビートたけしモードでおどける北野監督。

 2日、北野武監督の最新作『監督・ばんざい!』の初日舞台あいさつが行なわれた。当日は、観客と報道陣にも「殿様かつら」が配られ、ヅラ着用が義務づけられる前代未聞の演出の中、場内が殿様かつら一色に染まった。そこに、先日のカンヌ映画祭のときと同じ格好の紋付き羽織はかま姿のたけしが現れて、一瞬場内にカンヌの風が吹いた……わけではないが、観客は大喜びだった。

 一見笑いを誘う格好も、映画監督北野武のシリアスな部分をカモフラージュするための鎧(よろい)のようだ。北野武監督は自分の本音を小さい声で早口でしゃべり、それが気恥ずかしいのか、芸人“ビートたけし”になって観客を笑わせる。ビートたけしが「今日観た人は、ふざけるなとか、金返せとか思っているでしょうが(笑)、1回バカになって観るとなかなかいい」と言えば、「でも20年後にピカソがキュービズムに走る前のような映画だったと言う批評家が出てくるかもしれない」と北野武監督としての本音もチラリと漏らした。

 日本では初の試みという観客とのティーチインでは「なぜこの映画を撮ろうと思ったのか?」と質問され、「おれの映画にお客が入らなくて、どうしてバカな泣かせる映画ばかりヒットするのかとイライラして自爆しちゃったところから始まった」と、映画界の現状に失望していることを、北野武として語っていた。が、その後すぐビートたけしになり「よく下町の飲み屋にいるでしょ? 酒飲んで愚痴こぼしながら暴れた後に、急に泣いちゃうやつ。そういう映画」とたけしが泣いている姿が浮かぶようなたとえ話をしていた。写真撮影でもシリアスな表情を見せたかと思うと、照れくさいのか急におちゃらけるなど、映画監督と芸人のキャラクターを自由に行き来する様子が垣間見られた舞台あいさつだった。

『監督・ばんざい!』テアトルタイムズスクエアほかにて絶賛公開中。
オフィシャルサイト office-kitano.co.jp

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