タランティーノが来た!『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』会見にマスコミ殺到!
壇ノ浦の合戦から数百年後……。“平家 HEIKE”ギャングと“源氏 GENJI”ギャングが、血で血を洗う戦いを繰り広げている町が舞台。平清盛がガトリング銃をぶっ放し、源義経が刀を片手に暴れまくる。しかも、本作は“全編英語”! そんなぶっ飛んだ“スキヤキ・ウエスタン”の世界を見事に映像化した、日本映画界の鬼才、三池崇史監督最新作『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』のフッテージ上映と、クランクアップ記者会見が行われ、海外メディアを含む約600人のマスコミが殺到した。
7分間のフッテージ上映の後、会見には、主役である孤高の用心棒、ガンマンを演じた伊藤英明、源義経役の伊勢谷友介、安藤政信、木村佳乃、香川照之、桃井かおりらキャストと、三池監督、ハリウッドから特別ゲストとして、出演したクエンティン・タランティーノが登場した。
「英語はとにかく苦手で、最初どうしようと思ったんですが、三池監督に“なんなら日本語話しちゃってもいいから!”と言われて引き受けた」と話す伊藤の言葉どおり、キャストたちは英語のセリフにはかなり苦戦した模様。安藤政信に至っては、「今日は僕の英語には期待しないでくださいってことを、皆さんに言いにきました。ぼくの歯槽膿漏に冒されたすごい歯並びの笑顔に期待してください」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。
また体当たりのセクシー演技に挑戦したヒロイン役の木村から、「佐藤さんに泥山で、襲われるシーンがあったんですが、逃げ切れなくて、本気で佐藤さんを殴る石を探してしまって……。初めて人に殺意を覚えた現場でした」と爆弾発言が飛び出すと、三池監督も思わず苦笑い。
伊勢谷は、「先輩からのアドバイスはもちろん、若い役者同士でコミュニケーションを取り合って、みんなでお互いを支えあって、クリエイティブなものを作り上げることができた」と過酷な撮影を乗り越えた三池組のチームワークの良さをうれしそうに話していた。
そんな中、「おれは英語得意だからね!」といきなりのアメリカンジョークを飛ばして、一番楽しそうだったのは、なんといってもゲストのクエンティン・タランティーノ。本日の朝7時まで、撮影をしていたというタランティーノのテンションは絶好調。いつも以上におしゃべりは止まらず、日本とアメリカの現場の違いを聞かれると、「ハリウッドといえども、僕の現場はオリジナルで、ハリウッドの現場ではないんだ。三池監督の現場を見たからといって、あれが日本の現場というわけではないはずだよね! みんなから見て、三池監督の現場ってほかの現場とはどう違うんだい!?」と俳優陣に質問をしだすほどの大暴走を見せていた。
三池崇史監督作、クエンティン・タランティーノ、全編英語、ウエスタン、「平家物語」、しかも主題歌は北島三郎! “スキヤキ”というより、まるで“闇鍋”のような本作が、一体どのような形になって完成するのか!?
おもしろくないわけがない! 究極のエンタテイメント『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』! 9月の公開が今から待ち遠しくなるような会見だった。
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』は、2007年9月公開!
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』オフィシャル・サイトdjango-movie.com