あのプラダが日本のアニメ衣装をデザイン! 音楽はYMO改めHASYMOが!
世界的にも評価が高い日本のアニメーションだが、その中でも2004年に公開された『APPLESEED アップルシード 』は群を抜いた完成度の高さで、世界30か国で爆発的人気を呼んでいた。このたび、その第2弾『エクスマキナ』が製作され、青山のプラダ・ブティックというアニメとしては異例の場所で製作記者会見が開かれた。
アニメの製作発表が一流ブランドのブティックで開催されるのは異例中の異例。しかも、このアニメ、日本で通常公開されているアニメーションとはまったくバックグラウンドが違う「ただものではない」ことが明らかになった。
主人公の衣装をプラダがデザインし、音楽をYMO改めHASYMOが担当。プロデューサーはジョン・ウーが務めた。ジョン・ウーはプロデューサーにとどまらず、アクションや演出などについてのアドバイスなども行ったようだ。
日本での配給は東映で、すでに世界配給はワーナー・ブラザースに決まっている。監督は前作と同じく荒巻伸志、原作は士郎正宗。
しかし、驚くのはプラダが日本のアニメ衣装のデザインを担当していることだ。
プラダのデザイナー、ミウッチャ・プラダは前作『APPLESEED アップルシード 』を観て、その映像の美しさにとても感動したようだ。今回はコレクションを控えているため会見には欠席だったが、代わりに、プラダ グループコミニュケーションズ・ディレクターであるトマソ・ガッリがメッセージを届けた。
「わたしは常に新しいチャレンジやアイデアを求め限界を広げていくことを楽しんでいます。だからこそ、この映画のコラボレーションには強い魅力を感じるのです」とミウッチャ・プラダのコメントを読みあげた。
プラダは、主役のデュナンの衣装をデザインするにあたり、タフでありながら、セクシーな女性像をイメージし、その間に引かれた線が不明になるようデザインしたという。スレンダーなボディにアーミーブーツやコートにファーのポケットなど、そのコントラストのアンバランスさがプラダの遊び心であり、デザインコンセプトでもある。
また、当日上映されたフッテージで使用された音楽もその革新的なイメージにぴったり。それもそのはず、YMO改めHASYMOの細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一が提供した楽曲が流れていたのだ。きっかけは細野晴臣が『APPLESEED アップルシード 』を初日に観たほどの大ファンだったことだという。
あらゆる要素が従来のアニメの枠を跳びこえた『エクスマキナ』。世界中の注目を浴びて10月20日に公開される。
『エクスマキナ』は10月20日に全国東映系にて公開
オフィシャルサイト
exmachina.jp