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心を身体が入れ替わった主演を演じる16才、蓮佛美沙子の魅力に大接近

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初々しい16才、蓮佛美沙子
初々しい16才、蓮佛美沙子

 今から25年前に公開された青春映画の傑作『転校生』が、大林宣彦監督の手によって、新作としてよみがえり、6月23日から劇場公開される。タイトルは、『転校生 -さよなら あなた-』。心と体が入れ替わってしまった中学生の男女2人(一美と一夫)の奇妙な関係を描いた同作で、主演を演じるのは、大林監督をして「彼女なしで、この映画が実現することはなかった」と言わしめた新人女優、蓮佛美沙子(れんぶつみさこ)だ。

 「えー、わたしが男の子の役? って最初、戸惑いました」と笑顔で語る蓮佛は、“心は少女、体は男”という難しい役柄を演じるにあたり、やはり不安があったそうだ。そんな彼女の気持ちを和らげたのが、大林監督の「目線が変わるだけだから、そんなに重く考えなくていいんだよ」という優しい言葉だった。その後は、学校で同級生の男子が取る言動や、電車内の男性の座り方などを徹底的に研究し、自分なりの男性像を作り上げていったという。

 その成果は、自然で堂々とした蓮佛の演技に表れている。役柄上、現在16才の彼女が発するには、ちょっと過激なセリフもあるが、まったく抵抗感がなく、むしろノビノビと演じている印象だ。「あっ、確かにそうかもしれないですね。一夫を演じているときのほうが、開放感がありましたから」と蓮佛。そんな“男の子っぷり”はもちろんのこと、小学校3年から習っている得意のピアノを披露するシーンもあり、初の主演作は見どころが満載だ。

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 2005年に行われたオーディション「ミス・フェニックス」で、応募総数37,749名の中からグランプリに選ばれたことがきっかけで女優デビューを果たした蓮佛美沙子。すでに、市川崑(『犬神家の一族』)、滝田洋二郎(『バッテリー』)、そして大林宣彦と名だたる巨匠の作品に出演しているが、彼女自身は「すごく光栄なことだと思いますが、あまり実感がないですね」と、やはり自然体だ。

 そんな彼女が女優を目指すきっかけとなったのが竹内結子。テレビで彼女の演技を見て以来、憧れを抱いているそうだ。「自分も、元気とか癒しを与えられる女優さんになれればと思っています」と語る口調には、単なる憧れ以上の、同じ女優としての明確なビジョンが感じられる。本人は意識していないかもしれないが……。

 最後に、「2時間の物語の中で、観てくださる皆さんの表情がコロコロ変わるような、いろんなことが感じられる映画。入れ替わってしまった2人の心情の変化や、お互いを思いやる気持ちを注目して見てください」とメッセージをくれた蓮佛。今後、さらなる飛躍が期待される大型新人女優の登場といえそうだ。

『転校生 -さよなら あなた-』は6月23日より全国公開。
『転校生 -さよなら あなた-』オフィシャルサイトtenkousei.net

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