あの巨匠もここから! ぴあフィルムフェスティバル開催される
1977年から続いている「ぴあフィルムフェスティバル」の第29回が、14日から渋谷東急にて開催されている。本フェスティバルの注目は、なんといっても「PFFアワード」だ。応募者の国籍、年齢、フィルム、ビデオなどのフォーマット、上映時間、ジャンルなど一切制限なしの、世界中で最も自由度が高い映画のコンペティションといわれている。
古くは石井聰亙(1978年入選)、森田芳光(1978年入選)、犬童一心(1978年入選)、塚本晋也(1988年入選)など日本映画界をリードするそうそうたる監督を輩出し、最近では、『フラガール』の李相日(2000年入選)や『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ(2001年入選)などを生み出している伝統のアワードだ。
今年の「PFFアワード2007」のコンペティションも期待が持てるオリジナリティあふれる力作がラインナップされている。一度の過ちからあやしい影にとりつかれる一人の男の恐怖を描いたサスペンス『背』(山口学監督 22歳)や、肺炎で入院することになったフリーターの男の話『シねない奴』(井上真行監督 25歳)、孤独な少女が遭遇する生命とのかかわりを描く『季夏』(水谷江里 22歳)など、監督の年齢もよりいっそう若くなり、その技術力も高くなっている。
「PFFアワード2007」のコンペ作品は、19日まで上映され、20日に表彰式とグランプリ作品の上映が行われる。
また、昨年逝去したロバート・アルトマンの黄金期の11作品を一挙上映する企画「はじめましてアルトマン」も開催。アルトマン作品で人気ナンバーワンの『BIRD★SHT』をはじめ、日本未公開作『イメージズ』など見逃せないラインナップとなっている。
「ぴあフィルムフェスティバル」は7月14日~20日まで渋谷東急にて開催。その後、全国で順次開催される。
29回ぴあフィルムフェステバル
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