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神木隆之介、「肥溜めはコーヒーの香り」と撮影秘話を暴露

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かわいらしい子役からさわやかな少年に成長した神木。
かわいらしい子役からさわやかな少年に成長した神木。

 行定勲監督が7年間温めてきた完全オリジナル脚本を映画化した『遠くの空に消えた』。映画の公開を8月18日に控え、主演の神木隆之介が単独インタビューに応じてくれた。

 撮影は2006年の夏、北海道の帯広、根室、網走で約1か月間行なわれた。共演を通じて仲良くなったというささの友間には「英語の宿題を教えてもらった」とうれしそうに話し、大後については「同じ14歳なのに大人っぽくて1歳年上という感じ」とコメントし、同年代の子どもたちに囲まれてのロケはとても楽しかったという。

 中でも、亮介と公平が取っ組み合いのけんかをするシーンでは、「笑いをこらえるのが大変だった」とか。2人の決着はなかなかつかず、亮介と浩平は草むらに転がり込んで肥溜めに落ちてしまう。台本には「肥だめに落ちる、ドボン」とだけ書いあったが、神木はもちろん肥だめがどんなものか知らなかった。「お父さんに聞いたら、肥料にするために牛の糞(ふん)を貯めているところだって教えてくれて、はあぁぁーーっっ、大変だ! と思いました(笑)。でも、撮影用の肥だめは、泥に小麦粉を混ぜてコーヒーで茶色く色づけしたものだった。だからちっとも臭くなくて、コーヒーのいい香りが漂ってきました」と面白い裏話も披露してくれた。

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 待っているだけでは状況は変わらないと気がついた少年たちは、「起こそうぜ、おれたちの手で奇跡を」と自分たちで行動を起こす。そして“史上最大のいたずら”を実行する。大人から見ればとるに足らないことかもしれない。しかし、それをやり遂げた少年たちが大人になったとき、彼らはもっと大きな夢を実現させるに違いない。そこには、「信じれば夢はかなう」という行定監督の思いが込められている。

 「僕も信じれば奇跡は起きる、夢はかなうと思います。行動しないと何も起きないと思うし、もしそれが困難な状況だったら強く願い続けることが大切だと思います。この映画を観て自分たちの手でも奇跡がおこせるということを感じてほしい。きっと前向きな気持ちになってもらえる作品だと思います」と作品のメッセージを伝えた。

 この映画が撮影された1年前、13歳だった神木の身長は153センチだった。そしてこの日のインタビューのときは161センチと1年で8センチも伸びたという。声も変声期に入り、映画のときよりさらに低くなっていた。成長期に入る直前の少年たちの、みずみずしい一瞬の輝きをフィルムに焼き付けることに成功した行定監督に思わず拍手を送りたくなる、夏におすすめの1本だ。

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 物語の舞台は見渡す限り麦畑が広がるのどかな田舎町。そこに空港を建設するために都会から派遣された父親とともにやってきた亮介(神木隆之介)と、地元のガキ大将の公平(ささの友間)、UFOを信じる不思議な少女ヒハル(大後寿々花)との間に芽生える友情ときずなをさわやかに描く感動作だ。

『遠くの空に消えた』は8月18日より渋谷東急他全国松竹・東急系にて全国公開。
オフィシャルサイト to-ku.gyao.jp

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