全米1位の実力は日本で通用する? あのSFアクション映画の人気の理由とは?
アメリカで『スパイダーマン3』『オーシャンズ13』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』など並みいる強豪を抑え、初登場1位を獲得した人気SFアクション『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』がまもなく日本で公開される。今回は全身を銀色の物質に包み込んだ未知の生命体、シルバーサーファーが登場し、彼の謎を追うとともに、新たな危機を阻止するために、特殊能力を身につけた4人組が立ち上がるという物語。とは言っても、もはやハリウッドでは常とう手段となった、シリーズモノやアメコミの映画化は観客も飽きているはず。では『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』がアメリカのサマーシーズンで1位を獲得できたのはなぜだろう?
Yahoo!USAのユーザーレビューでは「シルバーサーファーが物語に命を吹き込んだ」「最近のヒーローものは暗い心理的な映画ばかりだが、この映画は上映後、観客が笑顔になった」「すべての瞬間にスペクタクルを感じる」など、かなりの高評価。実際、そのシルバーサーファーの異様なビジュアルも目を引くが、あの『アルマゲドン』が地球(人口60億人)の消滅を防ぐのに対し、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』は、タイトル通り銀河の危機を救うというとんでもなく壮大なスケールなのだ。また、人間が体を炎に包みながら大空を飛び回るビジュアルなどは、アメコミを忠実に実写化している。邦画ではなかなか味わえない爽快(そうかい)感だ。
世界を守るために戦いに身を投じるという普遍的な物語でありながら、スケール感やビジュアルの進化により、多くの人に受け入れられた『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』。アメリカでは興行収入5740万ドル(約71億円)で初登場1位を獲得し、前作『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』を上回るという上々の滑り出しを見せたのだ。最終的には興行収入1億3000万ドルを突破し、本作に出演するジェシカ・アルバも「次回作があるなら、スーとリード(ヨアン・グリフィズ)の子どもを登場させてほしいわ」と発言するなど、早くも第3弾の製作もうわさされている。
日本では先月ジャパンプレミアが行われ大盛況を見せた。またテレビCMも始まるなど、公開に向けて一気に加速中だ。アメリカのサマーシーズンのランキングをにぎわせた『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』は、日本でも旋風を巻き起こすことができるのだろうか!?
『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』は9月21日より日劇1ほかにて全国公開
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ファンタスティックな魅力に大接近! cinematoday.jp