永遠の貴公子ジュード・ロウを直撃! マイケル・ケインとの不思議な縁
今週からアメリカで公開する映画『スルース』(原題)について、主演のジュード・ロウがこの作品について語ってくれた。この映画は、『探偵<スルース>』(1972)のリメーク作品で、過去にマイケル・ケインとローレンス・オリヴィエが演じていた役を、今回はマイケルとジュード・ロウが挑戦した。
実は、ジュードが出演したリメーク作品の中で、過去にマイケルが演じた役を任されるのは、『アルフィー』(2004)に続き2度目。この件についてジュードは、「これはたまたま偶然一致しただけで、マイケルがオリジナルで演じた役とは別のアングルで挑戦した上に、オリヴィエの役も担当したから、苦労はあったと思う」と語った。この作品の監督は、シェークスピア作品でおなじみのケネス・ブラナーで、脚本は世界で有名な劇作家ハロルド・ピンター。そしてマイケルにジュード。まさに一流の舞台仲間が、共同して製作した形になった作品だ。
ストーリーは、ロンドン郊外に住む高名な推理作家が、妻の愛人を自分の邸宅に呼び寄せてから、始まるスリラー。今回プロデューサーとしても参加しているジュードは、「まずハロルドにアプローチをかけて製作を開始したが、撮影中のハロルドは、即興を全く認めず、一語間違えただけでも大変だった」と述べた。さらに彼は、2009年に「ハムレット」を舞台で演じることを明かしてくれた。
映画は全編にわたって、限られた空間で息をも付かせぬ展開となっており、2人の演技は、まさに舞台を観賞しているような映画に仕上がっている。(インタビュー:細木信宏 シネマトゥデイ)