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超イケメン!ミステリーの女王クリスティ原作の映画の主演俳優プポー

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1人の女性と長く付き合うタイプなんだよね。
1人の女性と長く付き合うタイプなんだよね。

 ミステリーの女王として知られるアガサ・クリスティが、100冊を超える著作の中から“生涯のベスト10”に挙げた傑作「ゼロ時間へ」が映画化された。日本では『ゼロ時間の謎』というタイトルで公開される同作に主演した、フランス映画界を代表する若手スター、メルヴィル・プポーに話を聞いた。

 物語の舞台は、ブルゴーニュ地方の海辺にある豪邸。いかにもアガサ的なシチュエーションで、次々とミステリアスな殺人事件が発生する。今回、新妻と一緒にこの豪邸にやって来たテニスプレーヤー“ギヨーム”にふんしたメルヴィルは「観客が犯人探しゲームに参加できる作品。役者は皆、いい意味で分かりやすいキャラクターに徹することで、逆に誰もが犯人になりえる状況を作り上げたんだ」と語る。典型的な“良家のお坊ちゃん”だが、胸の内には複雑な思いを隠し持っているギヨーム。そんな多面的な役柄にチャレンジしたメルヴィルの俳優としての成長が、『ゼロ時間の謎』の見どころになっている。

 彼自身も、今がキャリアの転換期だと自覚しているようだ。子役からスタートした俳優人生を振り返り「これまではコツコツと俳優修業を積んできた感じ」とメルヴィルは話す。その修行を終え30代を迎えた現在では、より幅広い役柄をオファーされることも増えているという。「今までは好青年の役が多かったからね。これからはもっと成熟した部分を出していきたいよ」と今後の抱負を語ってくれた。

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 事件の捜査が進むと同時に、豪邸内ではギヨームとその妻、そして前妻が繰り広げる三角関係がヒートアップする。2人の女性に挟まれ、気持ちが揺れ動くギヨームだが、演じるメルヴィル本人は、過去の女性を忘れることができるのだろうか? この質問に「僕は1人の女性と付き合うと結構長いんだよね(笑)。だから、いざ別れるときが来ても、お互いの気持ちの変化を感じ取っているから“ついに来たか”って感じで、冷静に別れを受け入れることができるんだ」と恋愛の上級者的発言で、恋の終わりには必ず予兆があることをアドバイスしてくれた。

 劇中には、「殺人事件は、人々をある点に導く物語の結末でしかない」というセリフがある。つまり殺人も恋の終わりも、人々をショックに陥れる“事件”などではなく、さまざまな過程が積み重なった“結果”でしかないのだ。そんな真理を、メルヴィルはこれまでの恋愛経験から学んだのかもしれない。

『ゼロ時間の謎』は12月15日よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開
オフィシャルサイト zerojikan.jp

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