「時効警察」の三木聡、映画『転々』も大ヒット!オダギリジョーのハンカチに込めたこだわり
14日、テアトル新宿で映画『転々』のヒットを記念し、三木聡監督が、ラジオのパーソナリティーなどを務める渡辺祐をゲストにトークショーを行った。「トリビアの泉」の元構成作家で、“小ネタ王の奇才”としてその名をはせる三木監督が「タモリ倶楽部」のコメンテーターとしても活躍中の渡辺を迎えたことから、作品中に仕込んだ数々の“小ネタ”を“トリビア”形式で紹介した。
例えば、その1つがハンカチ。主役のオダギリジョーがワンシーンで使うのに、わざわざハンカチ王子と同じものを発注している。監督が「ネットオークションで150円で落札しました」と話すと、観客席のあちこちから“クスクスッ”っと笑い声が。さらに「ネットオークションといえば、わたしのバイク用のヘルメットが盗まれたんですが、3年後には出品されて、ヨシと思って入札したら、何と九州から届きましたよ」と言うと、すかさず渡辺の「それはまさに“転々”じゃないですか!」と息の合った掛け合いで、場内は大爆笑に包まれた。
また、作中に出てくる“アブドラ肉店”という店のネーミングの話に及ぶと、唐突に喜々として、「アブドラ・ザ・ブッチャー選手(人気悪役レスラー)に会ったことがある!」と自慢を始めた三木監督。しかし、司会の女性から「次が詰まっているのでそろそろ……」と“巻き”の指示が。実はこの日、映画『劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景』のレイトショーで、早くも熱狂的なファンらによる長蛇の列ができていたのだ。“見えない場外の圧力”(?)に押され「話の続きは公式サイトの中のブログで……」と仕方なく(?)会場を後にすることとなった。
テアトル新宿では、三木監督作品を初期から公開しており、三木監督にとってホームグラウンドともいえる映画館。無名時代からのコアな三木監督ファンが多い中、オダジョー主演で三木監督とタッグを組んだ深夜ドラマ「時効警察」でファンになったというデート中の若いカップルや高校生などの姿も多く、場内は活気に包まれていた。
映画『転々』はテアトル新宿、渋谷アミューズCQNほかにて全国公開中
オフィシャルサイト tokyosanpo.jp