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ゲストもびっくり!送迎はリムジンならぬ自転車の荷台!【ロッテルダム国際映画祭】

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思わぬところでサイクリングを楽しんだ牧野貴監督(オランダ・ロッテルダム市内)
思わぬところでサイクリングを楽しんだ牧野貴監督(オランダ・ロッテルダム市内)

 映画祭と言えば、上映会場にスターたちがリムジンで乗り付けるゴージャスなイメージがあるが、現在開催中の「第37回ロッテルダム国際映画祭」では、平坦な土地のオランダならではの“愛車”がゲストの送迎に大活躍!? コンペティション「タイガー・アワード」短編部門に参加中の牧野貴監督が証言する。

 「オランダ到着後、空港にも駅にも迎えが来ていなかったため、直接、荷物を抱えて事務局へ足を運んだ時のことです。担当スタッフが、『上映会場まで案内するよ』と僕の荷物を積み込んだのは自転車の荷台。さらに『お前はジャンプして、このカバンの上に乗れ』と言う。さすがにそれは無茶なので、断りました(苦笑)」

 牧野監督は、ミュージシャンのジム・オルーク氏が音楽を担当した短編『No is E』(2006年)で昨年、イメージフォーラム・フェスティバルで寺山修司賞を受賞した期待の新星。おまけに国際映画祭初参加で、期待に胸を膨らませてロッテルダム入りした。そんな人物にあんまりな対応のような気もするが、当の本人は思わぬ歓迎に目を細める。

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 「上映会場からホテルまでもやはり自転車で移動。今度は荷物をカゴに、僕を荷台に乗せて2人乗りで。ロッテルダムは2人乗りOKだそうです(笑)。途中、観光案内までしてくれて、なかなか楽しかったです」

 もっとも、肝心な上映でのアテンドはバッチリ。今回出品しているのは『No is E』など4作品。そのうちの1本『The Intimate Stars』は、生のライブ演奏で音楽を付けるのがウリ。日ごろは自分で演奏も担当するのだが、せっかくの機会に「地元のミュージシャンに音楽を付けて欲しい」と提案したところ、実験音楽グループに所属しているウォルター・ヴァン・ヴェルドーベン氏に声を掛けてくれたという。牧野監督は「期待以上の演奏をしてくれました」と日本×オランダのコラボレーションに満足げな表情を浮かべていた。

 なお、短編部門の受賞結果は現地時間28日(日本時間29日)に発表されたが、残念ながら牧野監督は受賞を逃した。しかしこの珍道中を含めた映画祭の報告会を2月9日、東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーで行う。

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