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ノミネーション会場に潜入しました!なんと早朝5時に入場開始!

第80回アカデミー賞

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会見会場に堂々とそびえ立つ巨大オスカー像
会見会場に堂々とそびえ立つ巨大オスカー像 - (写真:神津明美 シネマトゥデイ)

 1月22日、ビバリーヒルズ・午前3:30。いつもなら交通渋滞でごった返しているウィルシャー・ブルバードも無人状態で車すら通っていない。閑散としたオフィスビルディングの合間に、唯一、こうこうと明かりをつけてドアを開放しているにぎやかなビルがある。正面の入り口を見上げると、『Academy of Motion Picture Arts and Sciences』の文字。今朝ここアカデミー本部にあるサミュエル・ゴールドウィン・シアターにて、世界の映画ファンが待ちに待ったアカデミー賞候補が発表されるのである。

 なぜこんなに早いかというと、東海岸の仕事始めの時間に合わせているため。ノミネーション発表が行われるシアターへの入場開始は午前5:15。中継のセットアップをしなければならない技術陣は一旦シアターに入るが、用意が終わるとロビーに出されてしまう。ノミネーション結果の漏洩を防ぐための厳重警戒で、時間内にしか報道陣は入れないことになっている。

 ロビーには世界中から集まったレポーター、ライター、カメラクルー達のために朝食のバフェが用意されている。みんな丸いテーブルにプレートを持ってきて好きに座り、発表前の打ち合わせや雑談を楽しむ。

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 シアターに続く赤いカーペットが敷き詰められた階段の下には、厳かな顔をしてガードマンが守りを固めている。踊り場に据えられた黄金の巨大オスカー像を背にして、結構な威厳がただよっている。

 いよいよシアター開場の時間になると、人民大移動のように報道関係者達がゾロゾロと移動を始める。大型ネットワークには一番見晴らしのいい特等報道席が用意されているが、そのほかの報道陣は早い者勝ちの場所取り合戦。走り出すものはいないものの、みんな足が速まる。

 中に入って視界が開けると、マルチスクリーンのモニターが設置されたステージが目に入る。オスカー像がステージの両側にそびえたち、何もかもがライトを受けてキラキラしている。場内放送で「生放送5分前です」と分刻みで放送が流れる。

 そしていよいよ開幕。ファンファーレとともに、アカデミー会長シド・ゲインズと並んで、オスカー受賞者である女優のキャシー・ベイツが司会で登場。いよいよノミネーション発表の開始である。ノミネートされた映画や俳優、監督達の写真がマルチスクリーンに次々と浮かび上がり、カテゴリーごとに、淡々としたかなり速いペースで候補者や作品が読み上げられる。あっと言う間の約15分間でノミネーション発表が終わった。

 本番はアメリカ西海岸時間の2月24日(日)午後5:00。現在、全米脚本家組合のストライキがたけなわのハリウッドだが、なんとかアカデミー賞前にストライキが終わり、世界中の映画ファンが楽しみにしているアカデミー授賞式の放送をみんなで楽しめることを祈るばかりである。(取材・文:神津明美)

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