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前回は酔っぱらって舞台あいさつ…今回は…!園監督に関係者緊張!【ロッテルダム国際映画祭】

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今回は大人しく(?)現地でも新作の脚本作りに取り組んでいた園子温監督(オランダ・ロッテルダム国際映画祭メーン会場「ドーレン」にて)
今回は大人しく(?)現地でも新作の脚本作りに取り組んでいた園子温監督(オランダ・ロッテルダム国際映画祭メーン会場「ドーレン」にて) - 写真:中山治美

 オランダで開催中の「第37回ロッテルダム国際映画祭」に園子温(そのしおん)監督が現地入りし、映画祭関係者に緊張が走った。

 というのも、園監督は世界各国の映画祭でさまざまな逸話を残していることで有名。特集上映が行われた2006年のパリ「エトランジェ映画祭」では観客から「日本で人気がなくても、今まで通りの映画を作り続けて欲しい」と励まされた。「大きなお世話です」(園監督)。2007年に映画『エクステ』が観客賞を受賞した、カナダ「モントリール・ファンタジア映画祭」ではパスポートを紛失し、あきれた事務所社長に置いてけぼりにされた。「でもそのおかげでいいことがあったし。内容は言えないけど(笑)」(園監督)。

 そして映画『自殺サークル』(2002)を引っさげて参加した前回のロッテルダム映画祭では、酔っぱらって舞台あいさつに登壇し、歌まで披露する暴走をして関係者を困らせた。「う~ん、覚えてない」(園監督)。 もっとも今回は上映ではなく、同映画祭のもう一つの目玉である「シネ・マート・プロジェクト2008」での参加。同プロジェクトは製作者や監督が企画を提出し、世界各国の製作会社から出資者を募る“企画マーケット”で、今年で25回目。2007年はここで企画が成立した、韓国のキム・キドク監督の映画『ブレス』や、台湾のリー・カンション監督の映画『ヘルプ・ミー・エロス』(原題)が世に放たれた。

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 園監督は今回、5月クランクイン予定のハードボイルド映画の次に控えているSF映画のプレゼンテーションのため。4日の間に約40社とミーティングする予定だという。園監督は「まぁ、上手く行きそうです」と手応えをつかんでいた。

 それにしてもここ数年の園監督と言えば、映画『奇妙なサーカス』(2005)、『紀子の食卓』(2006)、『気球クラブ、その後』(2006)、『エクステ』と好調に作品を発表しているが、園監督は「ちょっと(仕事を)詰めすぎですね。でも“鉄は熱いうちに打て”じゃないけど、思い立ったらすぐに製作に入らないと」。 今回も当初予定より滞在日程を繰り上げて、4時間の大作『愛のむきだし』の編集のために2泊4日の強行軍で帰国する慌ただしさだった。新たな逸話を生み出すヒマもなかったが、映画祭関係者はホッとしているに違いない(!?)。

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