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北野監督を絶賛!『ダージリン急行』のウェス監督に直撃インタビュー!

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撮影中のウェス監督
撮影中のウェス監督 - (C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

 映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』で崩壊した家族をブラックな笑いで包み、最後は涙で観客を包んだ奇才、ウェス・アンダーソン監督の新作映画『ダージリン急行』が3月8日に公開される。在住するパリが何よりもインスピレーションを与えてくれる場所だと語る彼がインドを舞台にした『ダージリン急行』の話や溺愛(できあい)するパリについて語ってくれた。

 パリのお勧めスポットはどこかと聞くと、インタビュー中にもかかわらずいきなりガールフレンドに電話をし、画家の名前を聞き始めたウェス監督。しばらくインタビューは中断されたが、ガールフレンドも画家の名前を覚えていないらしく、結局「とりあえずオルセー美術館が大好きだ。画家の名前は忘れたけどフランスの女王、マリア・ドメディッチの美しいポートレートを見た方がいい」と教えてくれた。

『ダージリン急行』を製作したきっかけはマーティン・スコセッシが観せてくれた映画『河』というジャン・ルノワール監督が、1人の少女の目から見た植民地のインドを描いた作品だという。インドの風景の美しさと価値観の違いに心を奪われたウェス監督は、あべこべな3兄弟がインド旅行を通してきずなを深めていくというストーリーを考え出したという。

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 ロケでインドに降り立ったウェス監督は『河』で受けた以上の感銘を覚えたという。インドの価値観は多種多様で、自分がアウトサイダーになった気がしたそうだ。また「地元の住人を演じた出演者たちは素人で、さらにローカルな言語を使うために何を話しているのかまったく理解できなかった」と明かし、「書かれたセリフよりも、よりリアルなドキュメンタリー風の効果を得ることに成功した」とうれしそうにウェス監督は語った。海外のロケにこだわる理由は、視野も考え方も変わり「テキサスで一生暮らすよりも」多くのことを学べるからだと笑った。

 ウェス監督は日本映画が好きで、最近は今村昌平の映画『復讐するは我にあり』のDVDを観たと興奮気味に語り、北野武について「見た目はタフガイなのに繊細(せんさい)な映画を作るよね」と褒めたたえ、新作用の編集スタジオに勝手に変えてしまったホテルの一室に戻っていった。

映画『ダージリン急行』は魅惑的なインドを舞台に、大人に成り切れない3兄弟が列車での旅を繰り広げるヒューマン・コメディー。オーウェン・ウィルソンエイドリアン・ブロディジェイソン・シュワルツマンが3兄弟を演じる。

映画『ダージリン急行』は3月8日よりシャンテ シネほか全国公開
オフィシャルサイトmicrosites2.foxinternational.com

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