日本映画史上最高(?)回数のオナニーシーンを熱演した石田卓也を直撃!
1980年代の高校生の青春を真正面から描いた、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督作品『グミ・チョコレート・パイン』のDVDが本日発売される。本作で、まさに体当たり演技を見せた石田卓也に話を聞いた。
石田が演じた主人公の賢三は、教室では目立たないような、どこにでもいる高校生。JUNON SUPERBOY出身の石田は、「かっこいいから」という理由で、ケラリーノ監督に「本当は使いたくないんだよね……」とバッサリ言われたそうだ。
「本当に悔しくて(笑)、結局この作品のために最高で12キロ太ったんですよ。1日6食、食って食って食いまくって太れたのはいいんですけど、撮影の後の減量が大変でした」
人なつっこい笑顔で笑う石田は、本作以降も映画『リアル鬼ごっこ』『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』に出演したり、ファンキーモンキー・ベイビーズが歌う「旅立ち」のPVに出演したりと、今注目度ナンバーワンの若手俳優だ。
しかし注目度ナンバーワンの、イケメン若手俳優なら、世の中にあふれかえっている。石田がほかのイケメン俳優と一線を画すのは、そのチャレンジ精神だろう。増量だけではなく、劇中で石田はものすごい数のオナニーシーンを演じている。その数、1回や2回ではないのだ。しかも真正面からのカットで……。年ごろの役者なら、思わず「嫌だ!」と言うのではないだろうか?
「そりゃ恥ずかしいです! おれ、デビュー作でもそういうシーンがあったんですよ。だから、正直またかよ……って感じでした(笑)。でも今回は楽しかったから大丈夫です! こういう役が続いちゃうのは嫌ですけどね(笑)」。
きわどい瞬間に必ず部屋にやって来る、高橋ひとみ演じる母親と、賢三との関係もおもしろい。学生時代にヤンチャをしては、母を困らせていたという石田は、「おれも賢三と、似たようなことありました。最近知ったんですけど、おれを車に乗っけたまま電車に突っ込もうと思ったこともあったみたい(笑)」と告白。このすごいエピソードには一同大爆笑となった。
「おれ、ピーターパン症候群だと思います。 大人になりたくない! ずっと遊んでたいんですよね!」と満面の笑顔で話す石田は、どこまでも明るくてやんちゃだ。
日本映画史上、『グミ・チョコレート・パイン』ほど男子高校生のオナニーシーンが多い作品はないだろう。ふつうなら引いてしまうシーンだが、観客に嫌悪感を感じさせず、思わず吹きだしてしまうほどの面白さを作り出せたのは、コミカルな石田の演技とちっとも憎むことのできない魅力的な彼のキャラクターのおかげではないだろうか。底知れない可能性を秘めた、キュートな21歳の石田からますます目が離せない。
映画『グミ・チョコレート・パイン』DVD(通常版、限定版)は、本日発売。7月9日よりレンタル開始。