「ハリポタ」ダニエル・ラドクリフ、運動障害で靴ひもが結べないと衝撃告白
ダニエル・ラドクリフが「エクウス」のブロードウェイ公演のインタビューの中で、ディスプラクシア(統合運動障害)であることを明かした。
ロンドンのウェスト・エンドでの初演の際、主演のダニエルが大胆なヌード・シーンを見せることでも話題となった舞台劇「エクウス」が、この11月からブロードウェイでも公演される。一説には、シリーズ第6作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の公開が11月から来年7月に変更されたのは、無垢なハリー・ポッターのイメージが同時期公演となる「エクウス」で損なわれることを映画制作社側が嫌ったためとも言われている。そのインタビューで注目されたのは、ヌードではなく、ダニエルの抱える障害だった。
ダニエルが明かしたディスプラクシアは、日本で統合運動障害、協調運動障害などの名前で知られる行動遂行能力の障害で、学習面での発達を妨げることもある。ダニエルは、「学校では全部だめ。うまくできることが何もなくて、つらかった」と話す。活躍できる場を、学校の外に求めたダニエルが、希望を見出したのが俳優業だった。5歳から俳優にあこがれていたというダニエルに、最初は反対していた母親も、9歳の時には、BBCのドラマ「デヴィッド・コパフィールド」のオーディションを受けることをついに認める。子供時代のデヴィッド役でデビューを飾ったダニエルは、その2年後には大役ハリー・ポッターを射止めることになる。
ダニエルのスポークスマンも「ええ、ラドクリフはディスプラクシアです。今まで、それを隠したこともありません。幸いにも軽いもので、あらわれているのは靴ひもが結べないことと、きれいな字が書けないことくらいです」と認めている。
ディスプラクシアは原因がまだ究明されていない障害で、重い場合には、作業療法などによって、スムーズな生活が送れるように訓練する治療が施される。ディスプラクシアの権威であるニューヨーク大学のデヴィッド・ヤンガー博士は「ラドクリフは同じ障害を持つ人の良いお手本となるだろう」と語っている。