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巨匠コッポラ監督が10年ぶりの新作を語る!「ワインを作るより、映画を作る方が難しい」

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巨匠の眼差し。フランシス・フォード・コッポラ監督
巨匠の眼差し。フランシス・フォード・コッポラ監督 - (C)2007 American Zoetrope, Inc. All Rights Reserved.

 10年ぶりの新作映画『コッポラの胡蝶の夢』の日本公開が控える、フランシス・フォード・コッポラ監督に本作の魅力を語ってもらった。本作はミルチャ・エリアーデによる小説「若さなき若さ」をベースに、自身の経営するワイナリーでもうけたお金で製作された作品でもある。

映画『コッポラの胡蝶の夢』ギャラリー

 本作は言語学の老教授であるドミニク(ティム・ロス)がある日落雷に打たれ、若さを取り戻し、ナチスに追われながらも失われた言語の研究と愛のはざまで苦悩する姿を描いていくスピリチュアル・ドラマ。コッポラ監督はこのストーリーについて深い知識は不必要であるとしながらも「『ファウスト』のおとぎ話のようだ」と説明する。「この作品は多層的な構造になっているんだ。再度観直すと、また別の考えが浮かんでくるんだ。一度でなく二度観てほしい」と奥の深い物語であるということを強調した。

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 本作は一見、観念的であり難解である。しかしコッポラ監督は本作を通じて観客の映画に対するとらえ方に一石を投じてみたいようだ。「映画『ゴットファーザー』を作ったわたしが、本作のような作品を作ることに対して不思議に思う人も多いだろう。だが映画『地獄の黙示録』も当初は『何て変わった映画なんだ!』とたくさんの人から言われたんだ。観客は一度理解できないと、その作品は失敗だととらえる。だが映画というのは偉大な文学のようにあるべきなんだ。たった一度観ただけで消費されるものではないと思っているよ」。

 1963年の映画『ディメンシャ13』から本格的に長編映画監督として活躍し始めたコッポラ監督も今年で69歳。もし劇中のドミニクのように若返ったとしたらコッポラ監督は「もっと多くのパーソナルな映画を撮っている」とのこと。最後に本作の製作費の元ともなったワイン事業について尋ねると「ナパにある歴史的なワイナリーと、才能あるワイン職人やスタッフたちに恵まれているよ。もちろんワイン作りよりも映画制作の方が大変だけれどね(笑)」とコッポラ監督はジョークを交えて教えてくれた。

映画『コッポラの胡蝶の夢』は8月30日より渋谷シアターTSUTAYAほかにて全国公開

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