Coccoの素顔に迫るドキュメンタリー、是枝監督が泣きながらカメラを回す
映画『誰も知らない』の是枝裕和監督が、絶大な支持を集める歌手のCoccoに密着したドキュメンタリー映画『大丈夫であるように ‐Cocco 終らない旅‐』が12月に公開されることが決定した。
1997年のメジャーデビューから瞬く間にヒットし続け、聴き手に迫る歌声と圧倒的なパフォーマンスで日本音楽界に衝撃を与えたCocco。2001年、突然の音楽活動中止後は故郷・沖縄で「ゴミゼロ大作戦 vol.0」の開催や、ベストセラーとなった絵本「南の島の星の砂」の執筆など、その才能と行動力を発揮し、さまざまな人々に多大な影響を与えている。
是枝監督がCoccoをカメラに収めたいと思ったのはライブ・アースでジュゴンのことを語り、そして歌う彼女の姿を見たことがきっかけだという。是枝監督は本作製作にあたって「僕の中で何かが震えた。何かしたい。素直にそう思った。だから撮らせてもらうことにした」とコメント。
核再生処理施設のある、青森県・六ヶ所村に住むファンから届いた一通の手紙から始まるCoccoと是枝監督の旅は、原爆ドームやひめゆりのおばあたちのことをはじめ、死ぬことや生きることを描きながら、デビュー10周年目の節目である2007年11月から行われた全国17か所、約50日間にわたるライブツアーへと続いていく。「泣きながらカメラを回したのは生まれて初めて」とこの旅路を回想する是枝監督は「この感情を一人でも多くの人たちと共有できたらいいと強く思っている」と本作にかけるメッセージを語った。
映画『大丈夫であるように -Cocco 終らない旅‐』は12月、シネマライズほかにて全国公開