「24 」の新シーズン、脚本の出来が悪く撮影休止
20世紀フォックスが発表したところによると、撮影たけなわだった「24」シーズン7の撮影がまたもや9月15日から中断されてしまった。
今回の中断は約2週間。まったく予定されていなかった突然のバケーションに出演者はニコニコだが、縁の下の力持ちである日雇いのスタッフたちは大迷惑。シーズン7の気まぐれスケジュールに振り回されている。
今回の撮影中断の発端は、プロデューサーであるハワード・ゴードンから発令された、台本の書き直し命令にある。製作指揮官にあたるハワードがシーズンの要ともいえる後半6話分のストーリー展開について物言いをつけたのである。
これにより、お偉方も交えたミーティングが開かれ、検討の結果シーズン山場にあたるこの重要な6話分のストーリーを再度練りなおす必要があると判断。撮影を続けながら、脚本家たちを追い立てて作品を書かせるわけにもいかず、やむなく2週間撮影中断ということになったらしい。
何を隠そう今回の製作は、準備段階からすでに難関続き。去年初頭の準備段階ではシーズン7は、アフリカを舞台にストーリーが展開するはずでロケもアフリカで予定されていた。しかし、その案がお蔵入りになると同時に、第一発目の盛大な脚本書き直し騒動が展開されることに。そして、その騒動が一段落するが早いか、今度は全米脚本家協会の大ストライキで撮影が大幅遅延……という波乱につぐ波乱である。
スト開始時点ですでに8話分を取り終えていたシーズン7。それでもスタジオ側は、念を入れてシーズンのプレミアは2009年初頭に延ばそうという決断を下した。これだけ練られたシーズン7のストーリー。ファンなら期待せずにはいられないであろう。
いまのところの予定では10月9日には撮影再開、そして待望2009年1月のシーズン7放映開始に変更はない。