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スペインで黒沢監督作、哀川翔のVシネマが上映され大好評!【第56回サン・セバスチャン映画祭】

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今や“世界のクロサワ”と言えばこの人、舞台あいさつを行う黒沢清監督
今や“世界のクロサワ”と言えばこの人、舞台あいさつを行う黒沢清監督 - Photo:Harumi Nakayama

 スペインで開催中の「第56回サン・セバスチャン映画祭」の特集上映「日本のフィルム・ノワール」で、黒沢清監督の映画『蛇の道』が現地時間21日に上映され、現地入りした黒沢清監督が舞台あいさつを行った。

 哀川翔主演の同作品は、子どもを殺害された男(香川照之)の復讐(ふくしゅう)劇をフツーの塾教師(哀川)が手伝うのだが、徐々にその理由が明らかになっていくサスペンス。このときの黒沢監督と香川の出会いが、本年度のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞した映画『トウキョウソナタ』への再タッグにつながっている。この再脚光を浴びる話題の旧作を、本映画祭では欧州でいち早く取り上げることとなった。

 舞台あいさつに立った黒沢監督は「これは約10年前に、2週間で約2千万円の低予算で製作した“Vシネマ”と呼ばれるものです。哀川翔さんというスターを起用すること以外は、あとは何をやっても自由という、キャストもスタッフも非常に楽しんで作りました。当時は、『どうせ哀川さんのファン以外観ないだろう』という気持ちで作っていたのですが、10年後にまさかこんなことになるなんて(苦笑)。どうか、大きな気持ちで最後まで楽しんでください」と語ると、場内から笑いが起こっていた。

 上映後、スイス・ジュネーブから来たという青年は「黒沢清監督のファンだけど、この映画は観たことがなかったので、ぜひ見たいと思ってやって来ました。すごく面白かったです」と、満足げな表情で劇場を後にした。 同映画祭ではスペイン公開も決まった『トウキョウソナタ』も招待上映されている。(取材・文:中山治美)

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