2008年版「ナイトライダー」ついに放映!黒のムスタングからミサイルが!
アメリカ・ネットワークは、先週から秋の新番組のシーズンに突入している。脚本家ストライキ以来、休みとなっていた人気番組並びに新番組が、10月の後半にかけて次々とお茶の間にデビューする期間となっている。
そんな中、最近注目を集めているのは、1980年代初頭から4年間続いた人気アクション・テレビドラマ「ナイトライダー」のカムバックだ。
今では世界的に大人気のデヴィッド・ハッセルホフだが、彼が人気を博すきっかけの番組となったのが「ナイトライダー」。 言葉の話せるスーパーカーのKITTが、主人公の相棒になって悪者をやっつけていくというストーリーが人気を博し、計80話を超える放映数につながった。
さて、ときは流れて2008年。今回始まった新しい「ナイトライダー」に登場するKITTは、トランザムから、黒のムスタングへと変ぼうを遂げた(ちなみにトランザムはもう生産されていない)。主人公の名前はマイケル、KITTもおしゃべりができるスポーツカーというところまではオリジナルと同じだが、ほかの部分は新しい世代のファンに向けてガラリと様相を変えており、全体のイメージ的にはテレビゲームの「ファスト アンド フューリアス」と映画『トランスフォーマー』を足して2で割ったような内容だ。改造された新型ムスタングのKITTは、人間と話したり悪者にミサイルをぶち込むだけにとどまらず、何と『トランスフォーマー』のオートボットばりに、状況に応じてトラックになったり装甲車になったりすることができるのだ。これに加えて、KITTの声優がヴァル・キルマーときたらコワイものなしである。
新生マイケルを演じるのは、一般にはまだなじみがないジャスティン・ブルーニング。かげりがあり、軍役中に記憶喪失にかかったイラク戦争帰還兵という設定になっている。マイケルの失われた記憶に、ストーリーの大きなカギがあるようだが、ディアンナ・ルッソ演じるヒロインのサラも何かカギを握っているようだ。イラク戦争前のマイケルと恋人だったばかりか、KITTを製造した会社の社長の娘でもあるのだ。社長を演じるのは、映画『X‐メン』でおなじみの性格俳優ブルース・デイヴィソン。何やら彼も黒幕的な感じがするのだが、結論はこれからのお楽しみといったところだ。
華やかに幕を開けた2008年版「ナイトライダー」だが、同日同時間帯の視聴率争いでは残念ながら第3位に終わった。これからも続々と新番組や人気番組が戻ってくるこの激しいシーズンに、新生「ナイトライダー」がどれだけ視聴率を獲得していけるかに注目が集まっている。