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ヴェネチアの金獅子映画『ザ・レスラー』のミッキー・ロークが今までの生き方を反省!

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ニューヨーク映画祭での、ミッキー・ローク
ニューヨーク映画祭での、ミッキー・ローク - Photo:Nobuhiro Hosoki

 現地時間1日、現在開催中のニューヨーク映画祭(46th N.Y.F.F)で、今年のヴェネチア国際映画祭で見事最高賞の金獅子賞を受賞した映画『ザ・レスラー』(原題)の試写会と記者会見が行われ、ダーレン・アロノフスキー監督と主役のミッキー・ローク、女優マリサ・トメイ、そしてプロデューサーのスコット・フランクリンが登壇した。本作は、落ち目のレスラー、ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソン(ミッキー)が、心臓発作を起こし、新たな人生を歩もうとするが、宿敵との再試合のために自らの命を懸けてリングに上がろうとする骨太なドラマだ。

 本作の製作についてアロノフスキー監督は「ハーバード大学で映画を学び、卒業した後に自分で将来製作しようと思っている作品のリストを書いてみたんだ。その中にレスリングがあってね。これまでボクシング映画は多数作られているが、真剣にレスリングを描いた映画がないことに気付いたんだ。それからずっと企画を温めて、わたしよりもレスリングファンのスコットと一緒に再度計画を進め、ロバート・D・・シーゲルに脚本を執筆してもらったんだ」と語った。

 レスリングについてミッキーは「まったく経験がなかったから、長い間リハーサルの期間があったんだ。スタント・コーディネーターとして雇われた人物は、実際にUFC(アメリカの総合格闘技)で審判を行ったことのある人で、実際のレスラーチームをおれのトレーニングのためにわざわざ連れてきてくれたんだ。最初は大変だったぜ(笑)。おれが今までやってきたボクシングとは話が違うからな。レスリングは相手とうまく組み合って技を見せないと絵にならないんだよ。この訓練は予想以上に困難で、16年間やってきたボクシング訓練よりも、たった3か月間のレスリング訓練の方がケガの数が多かったんだ。正直、おれはレスリングをスポーツとしてナメてたが、実際にチャレンジしてみたら、逆に尊敬の念を抱くようになったよ」と話してくれた。

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 見事な主演カムバック作品になることについてミッキーは「ここにたどり着くまで16年くらいかかったよな。まあ、単に実力がなかったわけだけど(笑)。それにおれの辞書には、プロとしてのプライドを持ち続けるという言葉がなかったんだ。それに変化というものは、弱者のためにあるものだとずっと思ってた。そう、すべてを失うまでは……。だからこんな形で戻ってこれて、本当にうれしいよ」と熱いコメントを述べた。

 本作の評価は非常に高く、ミッキーの演技はすさまじいの一言だ。血しぶきが飛ぶリングの最前列でレスリングを間近に見ているような気持ちにさせてくれる。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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