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高校生たちの“性春”を瑞々しくリアルに描いたタナダユキ監督を直撃!

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タナダユキ監督
タナダユキ監督

 映画『俺たちに明日はないッス』で6人の高校生たちの“性春”をみずみずしくリアルに描いたタナダユキ監督。監督業のみならず、脚本や演出、文筆業もこなすなど多彩な活動で知られる本人に本作制作のいきさつや撮影秘話、作品に込めた思いを語ってもらった。

映画『俺たちに明日はないッス』写真

 映画『神童』『コドモのコドモ』に続いて、さそうあきらによる漫画を映画化した本作。タナダ監督は初めて原作を読んだとき、「主人公の男の子たちが理性もないし、頭も悪いけど(笑)、すごく正直」なところに惹(ひ)かれ、映画化を希望していたという。タナダ監督の熱烈オファーで主演に抜てきされた柄本時生は、クラスの気になる女の子とヤルことばかり考えている男子高校生を若者特有の持て余したエネルギーを絶妙に醸し出しながら演じている。「難しいシーンでも一発OKの演技を見せてくれて、すごい役者さんだと思いました」と柄本の才能にほれ込んでいる様子だった。

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 また、好きになった男の子に対して積極的にアプローチする女子高生を、奥田瑛二の娘である安藤サクラが演じている。「一番難しいキャスティングでしたが、サクラちゃんがオーディションに来てくれてお芝居をした瞬間、全員一致で決まったんです」とタナダ監督。安藤は愛する人と初めて結ばれるシーンで戸惑いや喜びを繊細(せんさい)に表現し、胸を打つ演技を見せている。その撮影時を振り返ったタナダ監督も「泣きそうになったぐらい心をつかまれた」と若き新進女優の演技力を褒めたたえた。

 今回6人の高校生たちを描くにあたって「原作と同じように、カラッとしていながらそれぞれが抱える痛みもきちんと描く」ことを心掛けたと語るタナダ監督。「痛みを抱えてこそ、やっと一歩進めるところがある」という思いが込められているそう。その言葉通り、彼らの悩みもがく姿に共感を抱かずにはいられない、青春映画の秀作に仕上がっているといえるだろう。

 『俺たちに明日はないッス』は、さそうあきらによるセックスをテーマにした連作短編漫画の中から、高校生が主人公となる3編をタナダ監督が選んで映画化した青春群像劇。6人の高校生たちそれぞれの事情をユーモラスに、ときに切なく描く。

映画『俺たちに明日はないッス』は11月22日よりユーロスペースほかにて全国公開

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