ゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロの新作にタランティーノら豪華ゲストがカメオ出演!
ゾンビ映画のゴットファーザー、ジョージ・A・ロメロ監督がインディペンデントで約20年ぶりに製作したゾンビ映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』に、コアな映画ファン興奮の顔ぶれがカメオ出演していることがわかった。
本作はロメロ監督が映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『クローバーフィールド/HAKAISHA』などで用いられたPOV(ポイント・オブ・ビュー/主観映像演出)を取り入れて製作した、記念すべきゾンビ映画だ。ゾンビがまん延し始めた世界を舞台に人類滅亡の終末が世界規模ではなく、とある映画作家志望の若者グループたちの極私的な視点でストーリーが展開していく。登場人物たちの設定やキャラクターなどは、ロメロ監督がデビュー作映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』を撮っていたころのロメロ監督自身の投影とも受け取ることができ、そこにYouTubeなどのインターネット動画配信についての考察が、ロメロ監督ならではの哲学で語られていく。
そして注目なのは、豪華なカメオ出演の面々だ。ロメロ監督のオムニバス映画『クリープショー』以来、友人関係を築いている小説家のスティーヴン・キングをはじめ、オタク監督として日本でも人気のクエンティン・タランティーノ監督。ロメロ監督のゾンビ映画を陰で支え、時には役者として登場する天才特殊メークアップ・アーティストのトム・サヴィーニ。ロメロ監督のゾンビ映画を愛情たっぷりにパロディー化した映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』の主演俳優、サイモン・ペッグ。そして映画『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』の日本公開が控えるギレルモ・デル・トロ監督などなど。
名前を聞いただけでコアな映画ファンは劇中で彼らを探したいという欲求に駆られるが、しかし実際に映画を観ると、彼らがどこに登場しているのかわからないという大変発見難易度の高いカメオ出演であることがわかる。数人で本作を観賞する際は、事前に友情出演者それぞれに点数をつけ、観賞後にどこで誰を見つけたかを競うゲームに興じるのもいいだろう。もちろん、誰をどこで見つけたか心の中で一人語るのもありだ。なおロメロ監督自身も警察署長役としてカメオ出演していることを最後に記しておきたい。
映画『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は11月15日より池袋シネマサンシャインほかにて全国公開