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チュートリアル・徳井、加藤ローサと恋愛ファンタジー「無言がつらくない仲」

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加藤ローサとチュートリアルの徳井義実
加藤ローサとチュートリアルの徳井義実

 人気作家、瀬尾まいこの同名の小説を映画化した心温まる癒し系ファンタジー映画『天国はまだ遠く』の完成披露試写会が行われ、加藤ローサと本作で本格的俳優デビューを果たしたチュートリアル徳井義実、そして長澤雅彦監督が舞台あいさつをした。

映画『天国はまだ遠く』写真ギャラリー

 加藤は自殺をしようとする心にキズを負った女性を体当たりで演じる。対する徳井は、自給自足の生活を送る民宿の主を演じ、本格的な役者挑戦が初めてとは思えない力の抜けた演技を披露した。

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 加藤は、徳井との関係について「撮影で徳井さんとは不思議な距離感がありました。それは二人とも心はオープンなんだけど、お互いに歩み寄ったり突き放したりせず、ずっと二人でぼーっとしてました。空気のような存在でしたね」

 ただ、そうは言いながらも徳井の存在感はバツグンだったようで「徳井さんは最初から俳優さんなのかというくらい現場で、オーラがありました」と絶賛していた。

 一方の徳井は「加藤さんとは互いに気を遣わずに、家族のように無言がつらくない仲でした」とやはり無理のない間柄だったことを明かした。そして物語の根底に流れる「死」というテーマについて「僕は今33歳で最近は『死』ということをよく考えるようになって、自分もいつかは死ぬんやなぁと真剣に思うようになりました。この映画のテーマが『生死』ということもあるので、ぜひ僕と同世代の方にも観てもらいたいです」と神妙な面持ちで語った。

 『天国はまだ遠く』は自殺を試みた加藤演じる千鶴が、民宿たむらに案内され大量の睡眠薬を服用し自殺を図る。だが失敗に終わり、32時間も眠り続けた後に目を覚まし、自給自足の生活を送る宿の主、徳井義実演じる田村とともに朝食を取ることに……。日本の山間の風景や、日々ただ食べて寝るというシンプルな生活のリズムに心が和む物語。

映画『天国はまだ遠く』は11月8日シネセゾン渋谷ほかにて全国公開

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