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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』公開延期の真相をプロデューサーが激白!

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デヴィッド・ハイマン
デヴィッド・ハイマン - Photo:Nobuhiro Hosoki

 世界中で大ヒットした映画『ハリー・ポッター』シリーズをプロデュースしたデヴィッド・ハイマンが、新作映画『ザ・ボーイ・イン・ザ・ストライプド・パジャマ』(原題)と映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』について語ってくれた。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

 今年11月に公開予定だった『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の延期については「多くの子どもたちを今回の延期で怒らせてしまったようだね(笑)。全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響は多少あったが、11月に公開しようと思えばできていたんだよ。延期の一番の理由は、ワーナー・ピクチャーズ製作の映画『ダークナイト』が、予想外の興行収入を稼ぎ出し、来年の夏に大作の準備をしていなかったワーナーの重役たちが、そのヒットをまた来年に起こそうと、われわれに来年の夏公開という要求を突き付けてきたんだ。これまでワーナーは、『ハリー・ポッター』シリーズにおいて、われわれが多大な制作費を要求すれば、それを受け入れてくれただけでなく、自由に撮らせてくれた。だから断る理由がなかったんだよ。延期を望んではいないが、結局はビジネスだからね(苦笑)。多少の手直しはするかもしれないが、本編自体はもう完成している。海賊版を考えて、公開6週間前になるまではプリントしないつもりだよ」と理由を説明してくれた。

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 また、『ザ・ボーイ・イン・ザ・ストライプド・パジャマ』(原題)は、第二次世界大戦中の時代を背景に、8歳のユダヤ人少年と強制収容所の司令官の息子とのフェンス越しに生まれた友情を描いた作品。本作へプロデューサーとして参加した経緯についてデヴィッドは「原作を読んだ後、著作権を獲得しようか迷っていたんだ。題材からしてかなりの挑戦的な要素が含まれていたからね。だが、僕が獲得する前に監督のマーク・ハーマン(映画『ブラス!』『リトル・ヴォイス』の監督)がすでに著作権を得ていて、脚本も書いていたんだ。そこで、どうしてもかかわりたかったわたしは、彼を説得して、プロデューサーとして参加させてもらったんだ」と熱く語ってくれた。

 これまでホロコーストを扱った、多くの作品の中で、本作の違いをデヴィッドは「わたしの祖母と祖父が1930年代にドイツを抜け出し、イギリスに移り住んだ過去を持っている。だから、まず家族の要素に惹(ひ)かれたんだよ。この映画は時代背景が1940年代に設定されているが、今日にも十分いえることで、ルワンダやダルフールでいまだにこういう大量虐殺が起きている。映画は、子どもの目線から寓話的(ぐうわ)な要素や比喩(ひゆ)的な個所はあるが、人間味あふれるストーリーに仕上がっていると思うね!」と語ってくれた。

 『ザ・ボーイ・イン・ザ・ストライプド・パジャマ』(原題)は、11月7日にアメリカ公開。『ハリー・ポッター』シリーズの最終章映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』は来年2月から撮影予定で2部構成の作品になるとのことだ。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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