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涙を誘う悲恋の立役者は、蚊取り線香?男花魁を演じたD-BOYS荒木の苦労とは?

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荒木宏文
荒木宏文

 22日、シネマート六本木で大河ロマンシリーズ三部作の最終章となる映画『大奥 浮絵悲恋』が初日を迎え、男花魁役で主演の荒木宏文(D-BOYS)、ヒロインの鈴木じゅん、そして山本清史監督が上映前の観客に向けて舞台あいさつを行った。

映画『大奥 浮絵悲恋』

 江島生島事件をモチーフに新たな世界を構築したネオ時代劇の本作は、タイトルに悲恋とある通り、美しくも悲しいストーリー。3人は前の回の上映後にもあいさつを行っており、「さっきのお客さんに比べて、皆さんには笑顔が見られて良かった」とまずはほっとした表情を見せた荒木。しかし続けざまに「でも、これからどよ~んとしますよ。覚悟して観てくださいね(笑)」と笑わせた。

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 山本監督、映画だけでなくテレビや舞台でも活躍する荒木、そしてこれが映画初出演となったグラビアアイドルの鈴木と、全員が初の時代劇に挑戦する形となった本作。現場では苦労も多かったはずだが、絵師にして女性にモテモテの男花魁にふんした荒木は、女性だけでなく虫にも好かれてしまったようで「荒木くんがたくさん刺されて大変だったんですよ。もうかわいそうなくらい腫れちゃって」と山本監督。さらに「特に手がすごいことになってて、カメラで寄ると、もはや荒木くん本人の手じゃなかった!」と苦労話を披露。荒木本人も「ずっと蚊取り線香の近くにいました。ガンガンたいて、スモーク状態でした」としっとりとした作品からは想像できない現場でのエピソードを語った。

 『大奥 浮絵悲恋』は大奥の正室と側室の覇権争いを背景に、亡くなった恋人の親への仕送りのために男花魁として働く絵師の浮島(荒木)と、幼い頃から政務に励み恋とは無縁な生活を送ってきた大奥お年寄り・絵島(鈴木)の恋を描く。映画『男女逆転 吉原遊郭』『大奥 百花繚乱』に続く大河ロマンシリーズの第3弾。

映画『大奥 浮絵悲恋』はシネマート六本木ほかにて全国公開中

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