ロマン・ポランスキー監督、31年前のレイプ事件の起訴を取り下げ請求
ロマン・ポランスキー監督が、1977年にロサンゼルスで13歳の少女をレイプしたとして起訴されている事件で、ロサンゼルス法廷に起訴取り下げの申し立てをした。
ガーディアン紙のオンライン版によると、ポランスキー監督の弁護士は、5月にカンヌ映画祭でプレミア上映されたドキュメンタリー映画『ロマン・ポランスキー:ウォンテッド・アンド・デザイアード』(原題)の中に無罪の証拠があると主張。この件を担当した判事と、弁護士事務所の間で不適切なやり取りがあったとし「この案件は、法廷と検事の間の不実な連帯によって正義が奪われた典型的な例である」と語っている。ポランスキー監督は、この事件でヨーロッパへ逃亡。当時出された逮捕状は今も有効であり、有罪となれば3年の禁固刑に処されるため、この事件以来、ポランスキー監督はアメリカへ足を踏み入れていない。2003年には、映画『戦場のピアニスト』でアカデミー賞監督賞を受賞したが、そのときも渡米することはなかった。