ゴールデン・グローブ賞4冠『スラムドッグ$ミリオネア』にインドの大物俳優がダメだし
ゴールデン・グローブ賞で4冠に輝いた映画『スラムドッグ$ミリオネア』にかんして、インドのスター俳優、アミタブ・バッチャンは自身のブログで「この映画がインドについて、汚い発展途上国として、痛みや苦しみを招く第3世界として描くなら、ほとんどの先進国にも同じような影の部分があると知らしめてやるべきだ」と厳しいコメントを寄せている。
本作は、ムンバイのスラム街で育った少年が、大金獲得をかけてクイズ番組に挑む物語で、厳しい現実と夢物語を描く、イギリスのダニー・ボイル監督作。ゴールデン・グローブ賞では最優秀作品賞、監督賞、脚本賞と作曲賞に輝き、アカデミー賞でも注目されている本作だが、ボリウッドを超えて世界でその名を知られ「ビッグ・B」と呼ばれるアミタブは、「インド人作家の物語を、西洋人の想像で映画的につなぎ合わせたものが、世界的に認められただけのこと。逆だったら(西洋人作家の話をインド人監督が映画化したら)、注目されることはないだろう」と語っている。