ベルリン映画祭で注目される二人のゲイ男性、今と昔
今年で30周年となるベルリン国際映画祭パノラマ部門で、アメリカ初のゲイ市議ハーヴェイ・ミルクと、イギリスのゲイ作家クウェンティン・クリスプを描いた、今と昔の作品が上映されることとなった。
現在、最新作映画『ミルク』が話題となっているガス・ヴァン・サント監督が監督デビューを果たしたのが1985年のパノラマ部門。同年、同部門でロバート・エプスタイン監督のドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』も上映された。その2作品が今回パノラマ部門で上映される。
クリスプの自伝的小説から1975年にテレビドラマ化された映画『ザ・ネイキッド・シビル・サーバント』と、スティングがクリスプにささげた曲名がタイトルとなっている映画『アン・イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』では、両作品ともイギリスの名優ジョン・ハートが主演。クリスプとその生きた時代の移り変わりを見られるだけでなく、ハートの若き日と今を比べることもできそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
映画『ミルク』は2009年GWシネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9、吉祥寺バウスシアターほかにて全国公開