大東俊介の「図々しい芝居」に、先輩の萩原聖人も一目置き……
松山千春の自伝を基に、才能あふれる青年が一流のシンガーへと成長していく姿を描く映画『旅立ち ~足寄より~』が初日を迎え、主演の大東俊介、共演の萩原聖人、林剛史と、今井和久監督が舞台あいさつを行った。
映画の大部分を、松山の故郷・北海道で撮影したという本作だが、音楽界のビッグ・スター、松山を演じた大東は、「台本を読んで共感できた、その強い思いをどうにかして観客にダイレクトに届けたかったから、逃げる意味ではなくて、いい意味で千春さんを意識せずにやりました」とコメント。そんな大東について、俳優としても役柄としても大先輩となる萩原は、「第一印象が、とにかく堂々と図々しくお芝居をしてくれる子だ、と。それが気持ち良かった。ナメなかったですよ」と思い切り力を発揮する後輩の姿を頼もしく感じていたよう。
萩原演じるディレクター、竹田との関係が大きなカギとなる物語だけに、現場では「いつも一緒にいました」という二人だが、大東からは「よく一緒に、真っ暗な道を歩きましたよね。すごく寒い中、ふと横を見ると(萩原が)アイスを食べてるし…」と北海道ロケの思い出に笑いがこぼれた。厳寒の中でも、心温まる雰囲気とまっすぐな熱意が満ちた現場だったようだ。
『旅立ち ~足寄より~』は、歌手・松山が23歳のときに自ら書き下ろした自伝を基に、一人の青年がスター歌手へと成長していく姿を描くドラマ。
映画『旅立ち ~足寄より~』はシネマート新宿ほかにて全国公開中