『おくりびと』監督の最新作、『釣りキチ三平』主題歌は矢沢永吉の長女yokoが歌う!
映画『おくりびと』が第81回アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされている滝田洋二郎監督の最新作、漫画「釣りキチ三平」の実写映画版の主題歌がthe generousの新曲「Heart」に決まった。the generousのボーカルは矢沢永吉の長女でもあるyokoが務める。
yokoは、ギターの大西克巳とともに映画を鑑賞した上で、家族愛をテーマに楽曲を作り上げたようで、「わたし自身も感じたことがある、家族への思いだったり、くじけそうになったときに励まされた経験を基に、素直な気持ちを表現したいと思いました。滝田監督の作品は以前からたくさん観させていただいていたので、実際お会いしたときは緊張しましたが、想像していた通り温かく、優しい方でした」と滝田監督作品のファンであることも明かした。
一方の滝田監督は「とてもさわやかで、心の中に入ってくる曲だと感じました。今、こんな時代だからこそ、日本人の忘れかけた温かさであるとか、雄大な自然であるとか、そういうものをこの映画 (釣りキチ三平)で感じてもらいながら、人と人とのつながりを最後に歌い上げてほしいと思っていたので、気持ち良く映画が終われるように思います。映画を観た後のお客さんの反応が楽しみです」と曲を大絶賛していた。
ギターの大西が出来上がった楽曲「Heart」について切なくもあり、でも前向きで、どこかノスタルジックなにおいを感じると言うとおり、30年もの間、コミックとして多くの人々に愛され続けた「釣りキチ三平」のイメージにぴったりだ。滝田監督の作風も曲と自然な色合いでとけあい、映画『釣りキチ三平』を珠玉の名作に押し上げたといってもいいだろう。
『釣りキチ三平』は、生まれながらの素質と釣り名人として評判の一平じいさん(渡瀬恒彦)の指導で、天才的な釣り名人として成長している三平(須賀健太)が、ある日、アメリカで釣りのプロとして活躍中の鮎川魚紳(塚本高史)から夜泣谷の巨大魚の伝説を聞かされ、夜泣谷に行く決意をするところから物語が展開していく。
映画『釣りキチ三平』は2009年春、全国公開