前田愛が大興奮!お気に入りの動物は白熊のピリカちゃん
2月公開の話題作『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』で飼育係の小川真琴を演じた前田愛に、本作の撮影秘話や見どころについて話を聞いた。
本作のロケは2008年2月から4月まで、厳寒の北海道で行われた。「最初に行ったときはものすごく寒くて、何枚も着こんでいたんですが、終盤になると温かくなって、雪も解け始めてきて、あっという間に冬が終わったという感じですね」と撮影に没頭した日々を振り返った。共演は主演の西田敏行をはじめ、長門裕之、岸部一徳、柄本明などベテラン陣がズラリ。「最初は緊張しました。皆さん、しゃべらなくても意思疎通をしているような雰囲気で、入り込みたいんだけれど、一歩躊躇(ちゅうちょ)してしまうような感じがありました。でも皆さん、温かく迎えてくれました」とアットホームな現場の様子を教えてくれた。
動物との絡みも多かった本作について、「待ち時間が多くて。こんなに待つのかと思うくらい待ちました。あまり大きな音を立てると動物が怖がるし、大きな声でしゃべると出てこないし。こそこそしゃべりながら準備して、撮影してという感じでした。逆に、『今日は待つぞ!』と構えていると、パッと出てきて、役者がまだ全然準備ができていないということもありました。どんな状況でも対応できなくちゃいけないという瞬発力を鍛えられましたね」と動物が相手の撮影の苦労話を語った。
撮影期間中、さまざまな動物と触れ合ったが、中でも帯広にいる白熊のピリカちゃんはお気に入りという。「愛嬌があってかわいくて。毎朝、撮影の前に会いに行って『おはよう』って言っていました。あと、旭山のペンギンは格別というか。あんなに近い距離でペンギンと接したことはなかったので、うれしかったです」とニッコリ。そして最後に、「この映画は動物が命。本当に生き生きとした動物の姿が描かれているので、ぜひ観てください」とメッセージをくれた。
本作は、いくたびもの閉園の危機を乗り越え、年間300万人の入場者を集める人気スポットへと変化を遂げた日本最北の動物園「旭山動物園」のサクセスストーリーを映画化した奇跡と感動の物語。主演の西田をはじめ、前田らキャスト陣と動物との絡みのシーンなど、動物たちの演技にも注目だ。
映画『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』は2月7日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開