櫻井翔も英語でスピーチ!実写版『ヤッターマン』ニューヨークで上映し大盛況!
現在開催中のニューヨーク・コミック・コンベンションの目玉作品の一つ実写版映画『ヤッターマン』の記者会見、パネル・ディスカッション(観客との質問討議)、そしてワールド・プレミアが行われ、ヤッターマン1号こと、高田ガン役の櫻井翔と三池崇史監督が参加した。
日本の人気グループ嵐のメンバーの一人、櫻井がニューヨークを訪れると聞き付けた観客は、彼を一目見たさに、別の州からだけでなく、海外からもこの日のために渡米してくるほどだった。しかも、観客の半分以上はアメリカ人。日本だけでなく、東アジアでもその知名度の高い嵐だが、アメリカでもインターネットを通して日本のテレビ番組を知ったアメリカ人のファンが相当多いことには驚かされた。
まず最初に、記者会見の席に訪れた櫻井と三池監督。その開口一番に三池監督は「この『ヤッターマン』は、1年間かけて制作した作品で、ニューヨークの皆さんにどう受け入れられるか楽しみです」と述べた後、櫻井は「コンニチハ、わたしが櫻井翔です。まずわれわれを招待してくれたニューヨーク・コミ・コンに感謝しています。この地マンハッタンでワールド・プレミアが行えることに、わたし自身も興奮していて、名誉なことだとも思っています」と英語で語った。
「ヤッターマン」のアニメは、「スピードレーサー」(「マッハGoGoGo」)や「ドラゴンボール」と違って、アメリカのテレビ番組では放映されていないが、そのことについて懸念はあったのだろうか。「『ヤッターマン』は、われわれ日本人にとって30年前から繰り返し再放送されてきたアニメで、今も新しい子どもたちに向けてリメイクされたものが放映されています。ある意味国民的なヒーローで、今度はアメリカの皆さんにそれを伝えていきます」と三池監督は自信をうかがわせた。
三池監督について櫻井は「僕は彼の映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が好きで、それは日本人キャストが西部劇を全部英語でやるミスマッチなケミストリーが魅力で、今回もどんな化学変化が起こるか、ワクワクした気持ちで参加させていただきました。現場は、大の大人が本気で遊んでいるような空間で、そこで一番先頭に立っていたのが三池監督。現場には、いつも楽しい空気が流れていました。そのほかには、同じ現場でお芝居の要求をされることが多かったのですが、その中でも芝居の瞬発力を学ばせていただきました」と当時を振り返った。
パネル・ディスカッションは、三池監督のみが参加し、9分間の『ヤッターマン』の映像が流され、会場ではその映像の迫力に大喝采であった。その後、サイン会に応じた三池監督。ここ、ニューヨークで彼の知名度は高く、ファンも多いため、約150人がサインを求めて並んでいた。
そしていよいよ、最後にワールド・プレミア! 開かれた会場の前には、何と映画開始4、5時間前から観客が並び始め、3時間前には長蛇の列。ちなみに、このコンベンションのイベントに全部参加できるチケットっを買っても、このワールド・プレミアは先着順だったため、零下の中を我慢しながら待つファンの意気込みはすごかった。
そして「ヤッター、ヤッター、ヤッターマン」コールで会場の観客から呼ばれた二人。まず櫻井は「観客の皆さんのリアクションに驚かされました。本当に感謝しています」と述べ、映画内で彼の登場シーンの度に歓声を上げていた観客にも驚かされたようだ。会場からの質問では「嵐はアメリカでコンサートをやるのか」や、南アメリカのペルーから来たファンがプレゼントを渡そうとする映画と関係ない予定外のことも起きたが、鑑賞した映画については、観客全員が満足しているように見えた。今回、ニューヨークでしっかりと収穫を得たこの映画の日本公開は、3月7日からだ。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro hosoki)