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愛犬を亡くしたミッキー・ローク、『アイアンマン2』を降板!

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妻が去り、俳優としてのキャリアも終わり、一銭もなくなってしまったときに愛犬に助けられたことを語っていたミッキー
妻が去り、俳優としてのキャリアも終わり、一銭もなくなってしまったときに愛犬に助けられたことを語っていたミッキー - Arnaldo Magnani / Getty Images

 キャスティングでのトラブルが心配されていた、大ヒット映画『アイアンマン』の続編に悪役として出演が決まっていたミッキー・ロークが降板したことが明らかになった。これはミッキー自身がVultureのインタビューで答えたもので、「現在のところ、『アイアンマン2』の仕事はしていないよ」とはっきりと断言した。

映画『レスラー』

 オスカー授賞式を目前に控えた2月17日の明け方、ミッキーの愛犬ロキが18年の生涯を閉じたことがスポークスマンによって明らかにされた。チワワとテリアの雑種のロキは、主演映画『レスラー』が金獅子賞を受賞したヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットにもミッキーとともに登場しており、オスカー授賞式にもミッキーが連れて行く予定だった。

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 ミッキーの出演に関しては、同作への出演料が格安の25万ドルであることが明かされ、『レスラー』で本年度アカデミー主演男優賞の最有力候補であるミッキーに対して出演料が低すぎるのではないかと製作するマーベルのケチぶりには批判の声が上がっていた。マーベルとミッキーの間で出演料の交渉は行われていたようだが、交渉が決裂してしまったのだろう。ミッキーのほかにも、ニック・フューリー役で引き続き出演することが決まっていたサミュエル・L・ジャクソンが同じく出演料の問題で降板している。

 ローディ役を演じたテレンス・ハワードに代わってドン・チードルがキャスティングされたことから始まった『アイアンマン2』のキャスティング問題。4月の撮影開始までに主要キャストがそろうか、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jrも不安になってきているのではないだろうか。また、ニューズウィーク誌のオスカー候補座談会でミッキーとの共演を喜んでいたロバートにとって、ミッキーの降板はかなりショックなことだろう。

 ミッキーの愛犬家ぶりは有名で、バーバラ・ウォルターズとのインタビューでは、妻が去り、俳優としてのキャリアも終わり、一銭もなくなってしまったときに愛犬に助けられたことを語っていた。自殺しようと考えたことがあるか? というバーバラの問いに対して、この世から消え去りたかったと語ったミッキーは、「もし自分がこの世から消えたらと考えて、犬のロウジャックを見つめたんだ。ロウジャックは人間のような音を出したんだ。おれには子どもはいないが、犬たちがおれにとってすべてとなった。犬はおれを見つめて『誰がボクの世話をしてくれるの?』と言っているようだった」と話した。主演男優賞を受賞したゴールデン・グローブ授賞式では、愛犬たちに対して感謝を述べたことを一部観客は笑っていたが、ミッキーにとっては最低の時期に自分のそばにいてくれた愛犬たちへ当たり前のように感謝の気持ちを述べたのだろう。

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